LUXMAN L-580
¥380,000(1994年10月発売)
解説
独自のカスタムパーツを採用して開発された純A級プリメインアンプ。
電源部には、静特性だけでなく動的なエネルギー供給能力を高める大容量のパワートランスを搭載しています。さらにレギュレーター回路や定電圧回路などには独自のカスタムパーツを構成しています。
音量コントロールには、ラックスが独自に開発した超大型ロータリースイッチ型アルティメイト・アッテネーターを搭載しています。
ガラスエポキシ金メッキ基板による32接点ロータリースイッチをベースに、非磁性体抵抗を1個1個マウントした構造となっており、一般的な連続可変型ボリュームで起きていた、摺動部の迷走電流や接点材質による音質上の限界を改善しています。
さらにアルミダイキャストと押出材によるシールドケースに収め、音質への影響を排除しています。
入力セレクター+パワーアンプという回路設計をコンセプトにしており、入力端子からスピーカー端子までの信号経路のシンプル化を図っています。
10系統に及ぶ入力の切換えには金接点リレーを採用し、入力端子に近接する位置で入力切換を行うことにより、信号経路の引き回しを最小限に留めています。また、このリレー回路はホット側のみでなくアース側も含めて切換えるため、選択信号回路以外は完全に切離され、ピュアな信号経路を実現しています。
さらに、スピーカーA/B切換えやヘッドホン端子も排除するなど徹底したシンプル化が図られています。
金メッキ・キャップ非磁性体抵抗や銅箔スチロールコンデンサー、ピュアフォーカス型電解コンデンサー、高純度銅ケーブルなどの高性能パーツを採用しています。
ボトムシャーシには高剛性で大質量のセラミック入り特殊FRPを採用しており、5点設置のインシュレーターにより、外部振動や内部振動の影響を低減しています。
位相を重視したトーンコントロールを採用しており、自然な補正が可能となっています。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
連続実行出力 | 50W+50W(8Ω、A級動作) |
全高調波歪率 | 0.01%以下(8Ω、定格出力、direct on) |
混変調歪率 | 0.01%以下(8Ω、60Hz:7kHz=4:1、定格出力、direct on) |
入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/50kΩ Phono MC:0.1mV/100Ω CD、Tuner、Line1、2、3(XLR)、DAT/Tape1、2、3:150mV/47kΩ Signal Processor:150mV/47kΩ |
SN比(IHF-A補正、direct on) | Phono MM:86dB以上(5mV入力) Phono MC:74dB以上(250μV入力) CD、Tuner、Line1、2:108dB以上(入力ショート) |
周波数特性(direct on) | Phono MM:20Hz~20kHz ±0.3dB Phono MC:20Hz~20kHz ±0.3dB CD、Tuner、Line1、2:10Hz~100kHz -1dB以内 |
トーンコントロール最大変化量 | ±4.5dB |
付属回路 | ミューティング・インジケーター オペレーティング・インジケーター ダイレクト・スイッチ シグナル・プロセッサー・スイッチ レコーディング・セレクター モニター・スイッチ トーンコントロール ライン・フェイズ・センサー |
ACアウトレット | switched:2系統、max200W unswitched:1系統、max300W |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 270W(電気用品取締法) |
外形寸法 | 幅438x高さ176x奥行467mm |
重量 | 30kg |