LUXMAN L-501s
¥109,000(1998年12月発売)
解説
上級機で開発された技術を導入したLシリーズのプリメインアンプ。
安定したエネルギーをスピーカーに送り出すため、大出力トランジスタと大型ヒートシンクを採用しています。
また、高効率大型EIコアパワートランスと瞬時充放電特性に優れた大容量コンデンサーを搭載し、70W+70Wの実効出力を得ています。
アンプ回路には広帯域で音の瞬発力に優れたハイスルーレートCSSC(Complementary
Single Stagger Circuit)超広帯域増幅回路を採用しています。
OD(Optimized Dual)β回路を搭載しています。
一般的なDCのフィードバックは、アンプの直流領域の安定度を確保するために用いられますが、DCサーボアンプ等を帰還ループに挿入する方法では、DC領域のみに異なったプロセスを入れるため、帯域ごとの音色が異なる原因となっていました。
L-501sでは、回路の裸特性を高めることで補正回路への依存度を軽減し、直流域と交流域それぞれを別帰還としながらも、DCサーボアンプを使用せずに回路の安定度と再生全帯域にわたる音色の統一を実現しています。
ラックス独自のSTARサーキットを採用しており、回路内の給電ラインやアース・ラインの共有化を廃し、それぞれのラインを全て基準点から直接に各ブロックや信号経路につなぐことで、それぞれ独立したループを構成しています。
これにより各回路間の相互干渉や信号電流の変化による増幅基準点の変動要因を取り除き、よりクリーンな音楽再生を図っています。
スピーカーターミナルには、バイワイヤリング接続対応として2系統を搭載しています。
また、ケーブルを強固にホールドする万力型スクリュータイプを採用し、バナナプラグにも対応しています。
MM専用入力を搭載しており、フォノアンプを内蔵しています。
ボリュームと入力セレクターにはモータードライブ方式を採用しています。
ラウドネス、サブソニックフィルター、羽rナスコントロール、モノ・スイッチ、トーンコントロールなどの機能を搭載しています。
また、ストレートスイッチを搭載しており、信号経路をシンプル化することにより、より純度の高い音質が得られます。
フェーズインバーターを搭載しており、バランスライン(XLR)入力の位相切換が可能です。
ラインフェーズセンサーを搭載しており、極性の管理が可能です。
ヘッドホン端子にはヘッドホン専用のリレー接点を持たせ、スピーカー端子への出力とは別系統のヘッドホン回路を備えています。
電源スイッチ、入力セレクター、音量調節、ミューティングといった基本的な操作が可能なリモコンが付属しています。
また、LUXMAN製CDプレイヤーとリモコン操作を連動するバスラインも搭載しており、システム全体の操作性を向上させています。
機種の定格
型式 | インテグレーテッド・アンプ |
連続実行出力 | 70W+70W(8Ω) |
全高調波歪率 (Line straight on) |
0.005%以下(8Ω、1kHz、両ch同時駆動) 0.03%以下(8Ω、20Hz~20kHz、両ch同時駆動) |
入力感度/インピーダンス | Phono:2.5mv/47kΩ Line、Recorder:150mV/47kΩ Bal.Line:150mV/66kΩ |
出力電圧 | Recorder:150mV |
S/N比(IHF-A補正、 Line straight on) |
Phono:90dB以上(5mV入力) Line:106dB以上(入力ショート) |
周波数特性 (Line straight on) |
Phono:20Hz~20kHz ±0.5dB Line:20Hz~100kHz -3dB以内 |
トーンコントロール | Bass:±6dB(100Hz) Treble:±6dB(10kHz) |
ラウドネスコントロール | 100Hz:+5dB(±1dB) 10kHz:+3dB(±1dB) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 175W(電気用品取締法) |
外形寸法 | 幅467x高さ151x奥行439mm |
重量 | 13.0kg |
付属 | ワイヤレスリモコン |