LUXMAN L-430
¥99,000(1982年9月発売)
解説
デュオベータ技術を投入したRevolverシリーズのプリメインアンプ。
パワーアンプ部に一段増幅アンプのデュオベータ・サーキット/Sを搭載しています。
デュオベータ・サーキット/Sは3つの技術をまとめた総称です。アンプ回路の増幅段を一段のみとしてオープンループのままで低歪を実現する一段増幅アンプ。アンプ回路に対して全帯域にわたる適量NFBと可聴帯域外の超低域から引き締めるDCサーボを組み合わせたデュオベータ・サーキット。電源に余裕ある安定化制動力を持たせる電源回路plusXを搭載しています。
一段増幅アンプでは高域スたがーが少ないので位相ズレによる高域補正を必要としないほどの安定性を得ています。また、デュオベータ・サーキットではアンプ内部の全ての回路の中から素子の限界以外にスルーレイトが悪化する要因が無くなります。そして、plusX電源回路によって電源接地回路が皆無となり、電源ノイズの悪影響から開放されることでSN比が向上しています。
ハイゲインMCイコライザ部には、MCヘッドアンプ用に開発したHigh-GmローノイズFETを差動増幅で用いるなどの高性能設計とした上でデュオベータ・サーキットを搭載しています。
フォノ・ストレート機能を搭載しています。
この方式では、単なるバイパスでなく、フィルタ類、バランス・コントロール、セレクタ類などの接点や配線引き回しを徹底して切り離しています。
トーンコントロールにはターンオーバー周波数シフト式を採用しています。
変化量と変化し始める周波数が連動して動作するため、効果的な音質調整が可能です。
機種の定格
型式 | インテグレーテッド・アンプ |
実効出力 | 105W+105W(8Ω、1kHz、両ch) |
全高調波歪率 | 0.009%以下(8Ω、-3dB、20Hz~20kHz) |
混変調歪率 | 0.009%以下(8Ω、60Hz:7kHz=4:1) |
入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/50kΩ Phono MC:100μV/High・Low切替 Tuner、AUX/DAD、Monitor:200mV/40kΩ Main In:200mV/50kΩ |
SN比(IHF-A) | Phono MM:90dB(入力ショート、5mV換算) Phono MC:67dB(入力ショート、250μV換算) Tuner、AUX/DAD、Monitor、Main In:110dB |
周波数特性 | Phono:20Hz~20kHz ±0.3dB Tuner、Aux/DAD、Monitor、Main in:10Hz~100kHz -1dB |
トーンコントロール | ±8dB、ターンオーバシフト型 |
プリ部出力 | 200mV(Pre Out) |
フィルタ | サブソニックフィルター:30Hz ハイカットフィルター:7kHz |
ローブースト | +8dB、70Hz |
テープモニター | 2系統(Tape-1、Tape-2) |
テープダビング | 1→2、2→1 |
スピーカースイッチ | 2系統 |
消費電力 | 220W |
外形寸法 | 幅453x高さ135x奥行425mm |
重量 | 13.5kg |