LUXMAN CL35
¥75,000(1970年6月発売)
解説
真空管最後のプリアンプとして発表したPL45型を、もう一度徹底的に検討し直して作り上げられたプリアンプ。
海外の著名な製品を解析した成果が盛込まれ、一段と完成度を高めた仕上がりとなっています。
イコライザ回路は3段構成のK-KNF型(カソードからカソードへNFをかける方式)となっています。
この構成はマランツ7型にも使われており、CL35ではとくに耐入力特性を向上させています。
トーンコントロールには、LUX方式のNF型を採用しており、湾曲点が高低3箇所ずつ切換えられます。
またトーンコントロールは、ディフィート・スイッチで飛ばす事ができます。
フィルターはハイカット2段、ローカット2段となっています。
出力段はカソードフォロア回路を採用しており、出力インピーダンスが低く、電源電圧の変動による影響を受けにくい安定な回路となっています。
昇圧トランス用のソケットを備えており、MCカートリッジにも対応しています。
内部で使用されているCR類は全てプリント基板に取付けられており、チャンネル別に独立した基板が対称になったレイアウトとなっています。
また、真空管は背面の保護ボードをはずすだけで簡単に抜き差しが出来ます。
機種の定格
型式 | 管球式コントロールアンプ | ||||
周波数特性 | 10Hz~30,000kHz ±0.5dB以内 | ||||
全調波歪率 | 0.08%以下(出力電圧2V時) | ||||
出力電圧(1kHz) | 定格:2V(歪率:0.05%以下) 最大:20V(歪率:0.3%以下) |
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入力感度(出力1V時) | Phono1、2:1.3mV AUX1、3:130mV以上 AUX2、Monitor:130mV MIC:0.6mV Center MIC:0.8mV |
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入力インピーダンス | Phono1:100kΩ、50kΩ、30kΩ Phono2:50kΩ AUX1、3、Monitor:110kΩ AUX2:200kΩ MIC:33kΩ Center MIC:75kΩ |
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SN比(出力調整器中央、入力ショート) |
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イコライザ | RIAA偏差±0.3dB以内 | ||||
トーンコントロール | LUX方式NF型湾曲点切換付 低域湾曲点:150Hz、300Hz、600Hz 高域湾曲点:1.5kHz、3kHz、6kHz Defeatスイッチ付 |
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フィルター | Lowカット:30Hz、70Hz(-12dB/oct) Highカット:5kHz、9kHz(-12dB/oct) |
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付属装置 | テープモニタースイッチおよび端子 ACコンセント 昇圧トランス挿入ソケット |
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使用半導体等 |
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電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz | ||||
消費電力 | 30W | ||||
外形寸法 | 幅476x高さ190x奥行275mm | ||||
重量 | 12kg |