Lo-D HS-340mkII
¥39,800(1台、1975年発売)
解説
HS-340Aの改良型に当るブックシェルフ型スピーカーシステム。
低域には20cmコーン型ウーファー L-202を搭載しています。
このユニットはHS-340Aに採用されたL-203を高能率化したユニットで、出力音圧を90dB/W/mと上げると共に、エンクロージャーも一回り大きくすることで、低音再生能力を改善しています。
L-202にはローディ独自のギャザードエッジを採用しています。また、低歪磁気回路(Lo-D
Actuator)を搭載しており、銅ショートキャップによって、ボイスコイルに流れる電流を制御し、第2次、第3次高調波歪を大幅に改善しています。
ボイスコイルボビンには放熱性の良いアルミ箔を使用することで耐入力を高めています。また、ボイスコイルは幅広く巻いてロングトラベル型にしており、低歪化を実現しています。
振動板には裏面から特殊ラテックスをコーティングすることで、分割振動を低減しています。
高域には2.5cmドーム型トゥイーターを搭載しています。
このユニットはHS-340Aに採用されたチタンドーム型トゥイーターの改良型で、特殊なエッジを採用することで低歪化を図ると共に、低域再生能力を改善することで広帯域化を実現しています。
振動板にはチタンダイアフラムを採用することで異常振動による歪を除去するとともに指向性を改善しています。また、ドームの内側に吸音材を封入することで内部定在波を排除し、低歪化を実現しています。
ネットワーク部には高透磁率のフェライトコアコイルを採用しています。これにより直流抵抗を空芯コイルの1/2以下に抑え、音質改善を図っています。
エンクロージャーは18mm厚のパーチクルボードを用いたバスレフ設計となっています。また、従来のエンクロージャーにあった前面枠を排除することで、定在波による中域特性の乱れを抑えています。
外観はウォルナット仕上げとなっており、前面にはインディゴブルーのサランネットを装備しています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
ユニット等 | 低域用:20cmコーン型(L-202) 高域用:2.5cmドーム型 |
周波数帯域 | 45Hz~18kHz(-8dB無響室) 40Hz~20kHz(-15dB無響室) |
インピーダンス | 8Ω |
最大入力 | 50W |
出力音圧レベル | 90dB/W/m(8Ω換算) |
クロスオーバー周波数 | 1.8kHz |
エンクロージャー内容積 | 39L |
外形寸法 | 幅335x高さ565x奥行310mm |
重量 | 15kg |