Lo-D PS-44
¥49,800(1975年頃)
解説
ダイレクトドライブモーターを採用したマニュアル方式プレイヤーシステム。
駆動部には8極24スロットの無整流子DCサーボモーターを採用したダイレクトドライブ方式を採用しています。
また、DCサーボ機構を搭載しており、僅かな回転偏差をコントロールすることで電源電圧の変動に関係なく正確な回転数に保っています。
速度切換には電子コントロール方式を採用しています。回転速度は±3%の範囲内で微調整が可能となっており、ターンテーブルの外周に設けたストロボスコープ及びネオンランプを搭載しています。
操作部はコントロールパネルに集中配置されており、しかも電源スイッチ及び回転数切換えはワンレバー式を採用することで操作性の向上を図っています。
トーンアームにはスタティックバランス型のS字型トーンアームを採用しており、針圧直読やヘッドシェル交換が可能です。
また、低容量出力コードを採用しているため、CD-4用カートリッジに変更することでディスクリート4chレコードの再生ができます。
カートリッジにはVM(バーチカルマグネット)型のカートリッジを採用しています。
このカートリッジは左右chに別々の発電用マグネットを持つためクロストーク特性が良好で、さらに針先の追従性も優れ、歪を減少するなどの特性を持っています。
ハウリングマージンの大きいキャビネットや大型インシュレーターを採用し、さらにアーム取付部には防振ゴムを用いることでハウリング対策としています。
着脱可能なオートヒンジを使用したダストカバーを採用しています。
アンチスケート機構やオイルダンプ式アームリフターを搭載しています。
機種の定格
型式 | ダイレクトドライブプレイヤー |
<ターンテーブル部> | |
駆動方式 | ダイレクトドライブ |
モーター | 無整流子DCサーボモーター |
ターンテーブル | 30.5cmφアルミダイカスト製、1.6kg |
回転数 | 33・1/3、45rpm(微調整可能) |
回転数切換方式 | 電子コントロール |
回転数微調整方式 | 33・1/3、45rpm各独立調整 |
回転数微調整範囲 | ±3% |
ワウ・フラッター | 0.05%WRMS |
SN比 | 58dB(50Hz、60Hz成分) |
<トーンアーム部> | |
形式 | スタティックバランス型S字パイプアーム ヘッドシェル交換方式(ヨーロッパスタンダードタイプ) |
アーム全長 | 300mm |
アーム有効長 | 220mm |
オーバーハング | 15mm |
トラッキングエラー | 2゜ |
針圧調整範囲 | 0~4g/1回転(0.2gステップで直読) |
適用カートリッジ重量範囲 | 4g~12g |
<カートリッジ部> | |
形式 | VM型カートリッジ(VFS-260) |
周波数特性 | 20Hz~20kHz |
出力電圧 | 2.5mV~4.5mV(1kHz、50mm/sec) |
チャンネルバランス | 1dB |
クロストーク | 20dB |
針圧 | 2g |
針先 | 0.7milダイヤモンド針(DS-ST26) |
<総合> | |
付属機構 | ストロボ用ネオンランプ オイルダンプ式アームリフター アンチスケート機構 針圧直読ウェイト |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 2.5W |
外形寸法 | 幅476x高さ165x奥行383mm |
重量 | 8.3kg |