HITACHI/Lo-D IA-1000
¥85,000(1972年頃?)
¥105,000(1974年頃)
解説
定電流駆動方式を採用したインテグレーテッドアンプ。
メインアンプのドライバー段を定電流駆動化(ハイインピーダンス・ドライブ)することにより、クロスオーバー歪や小入力時の歪を徹底的に排除しています。
直結方式をあえて採用せず、低歪特性の優れた定電流駆動方式を採用することで優れたリニアドライブを達成するとともに、電子保護回路を搭載し、安全な回路設計を施しています。
厳選したHi-Fi用シリコントランジスタを採用しています。
イコライザー部には高利得かつ低雑音型ハイブリッドIC(FA-6001T)を採用し、ばらつきの無い均一な特性を得、かつダイナミックレンジを大きくとっています。
トーンコントロールにはスイッチ切換式のBAX型トーン回路を採用しています。
センターチャンネル出力端子を搭載しており、センターウーファー方式に発展することが可能です。
マイク専用アンプを内蔵しており、他のプログラムソースとのミキシングが可能です。
プリメイン分離端子を搭載しており、プリアンプとメインアンプを別々に動作させることが可能です。
プリアンプ部にVUメーター専用アンプを内蔵しています。メーターレンジの切換によって出力チェックやバランスチェックが可能です。
MC型カートリッジ用ヘッドアンプを内蔵しています。
機種の定格
型式 | インテグレーテッドアンプ |
回路方式 | 準コンプリメンタリーSEPP ドライバーステージ定電流駆動 |
<メインアンプ部> | |
連続出力 | 55W/55W(8Ω) |
ダイナミック出力(IHF) | 140W(8Ω) |
全高調波歪率(THD) | 0.1%以下(定格出力時) |
混変調歪率 | 0.3%以下(定格出力時) |
周波数特性 | 20Hz~50kHz ±1dB |
出力帯域幅 | 10Hz~100kHz ±1dB |
SN比 | 100dB |
ダンピングファクター | 50(8Ω、1kHz) |
入力感度/インピーダンス | 900mV/50kΩ |
<プリアンプ部> | |
出力 | 900mV、MAX4V |
出力インピーダンス | 180Ω |
入力感度/インピーダンス | Phono1 MM:2mV/50kΩ Phono1 MC:0.25mV/200Ω Phono2:5mV/50kΩ Aux1、2、Tape monitor、Tuner:140mV/100kΩ Mic:2mV/35kΩ |
出力レベル | Rec out:140mV Din out:40mV センターチャンネル:2.5V(両ch入力にて) |
SN比 | Phono1 MM:65dB Phono1 MC:60dB Phono2:70dB Aux1、2、Tuner:85dB Mic:70dB |
トーンコントロール | Bass:±12dB(100Hz) Treble:±12dB(10kHz) |
フィルター | Low:-8dB(50Hz) High:-10dB(10kHz) |
<その他> | |
使用半導体 | トランジスタ:36個 IC:2個 ダイオード:18個 |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
外形寸法 | 幅446x高さ137x奥行き330mm |
重量 | 12.6kg |