オーディオの足跡

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DT-10の画像
 解説 

ドロワースライド型のフロントローディング方式を採用したCDトランスポート。

メカニズムにはフィリップス製ピックアップメカニズムであるCDM-4プロを採用しています。
このメカニズムでは、支点の安定したダイキャスト製スイングアームレーザーや光学的に優れたガラスレンズ、ディスクとの平行を維持するパンタグラフフォーカス機構をサスペンションを施した真鍮フレームにマウントし、万全の振動対策を行っています。
さらに、メカの性能をフルに引き出すためドライブICにはクレル独自のソフトウェアを使用しており、きめ細かなピックアップ動作を可能にしています。

DACへ信号を伝送する際のジッター発生を防ぐためAT&Tタイムシンククロックを採用しています。
DT-10では11.289MHzというハイレートマスタークロック信号を2.8MHzに分割することで精度を高め、AT&T STタイムシンクケーブルによって音楽信号とは分割して伝送し、直接DACを起動しています。伝送にはバンド幅が広く、ハイスピードクロック信号に適した50メガビットのAT&T OTLシリーズIIの変換による光シグナルで高精度に行っているため、ジッター発生の原因が排除されています。

トップローディング方式と同等の精度を持つフロントローディング方式としてドロワースライド型フロントローディングシステムを採用しています。
DT-10ではアルミ削り出しの強固なドロワーをCDM-4と一体化し、このドロワー自体をテフロン加工の高精度リニア・ベアリングと高トルクのステッパーモーターでスライドさせてローディングを行っています。これによりローディング部のカバーを省き、省スペース化を実現しています。

内部に取り込まれたCDを自動でクランプするオートディスククランプシステムを採用しています。
この方式ではトレース能力に影響を与えないよう磁場をシャープにコントロールしたネオジウムマグネットのスタビライザーによってモーターに余分な負荷をかけずにCDを回転軸と垂直に固定しています。これによりディスクの正確な回転を可能にしています。

回路基板には4層ガラスエポキシ基板を採用しており、DCとグランドを三次元的に最短距離で各パーツと結合することで電流干渉を排除し、伝送効率を高めています。
また、これにより大容量の電源部からのスムースな電源供給も可能となっています。

CDコントロールを記憶するDMS機能を搭載しています。

ワイヤレスリモコンが付属しています。

機種の定格
型式 CDトランスポート
メカニズム フィリップス CDM-4プロ
レーザーピックアップ シングルビーム、スイングアーム、ガラスレンズ
デジタル出力 コアキシャル(RCA)
TOSリンク
AT&T(ST)
AES/EBU(XLR)
TIME SYNC(ST)
外形寸法 幅483x高さ93x奥行385mm
重量 15.0kg
付属 ワイヤレスリモコン