KRELL KPA
¥500,000(1989年頃)
解説
KBLとの組み合わせて使う事を前提に設計されたフォノイコライザーアンプ。
KPAは(Krell Phono Amplifier)の略です。
KPAは電源部が独立した構成となっており、外部電源部から電源供給を行う設計となっています。
また、KBLからKPAへの電源供給も可能となっています。
KPAを2台用いる事でバランス増幅フォノ再生が可能となっています。
KPAは通常はアンバランス式のステレオ機ですが、切換スイッチによって信号のプラス側用とマイナス側用にそれぞれ専用回路を持つモノラル完全バランス増幅としても使用ができます。
この場合はリアパネルのXLRコネクターから出力されます。
カートリッジ入力は2系統装備しており、ゲインをMMカートリッジ用の36dBとMCカートリッジ用の66dBに切換できます。
また、負荷抵抗についても9段階の切換が可能となっており、10Ωから47.5kΩまで変化させる事ができます。
イコライザー段はパッシブ回路と、ダイレクト・カップルによるディスクリートコンプリメンタリー回路、誤差1%以内の高精度パーツで構成されています。
このイコライザー回路はフロントパネルに装備した高域/低域各11段切換のスイッチによってRIAAカーブの微妙なトリミングが可能です。この調整は広帯域で行う事で位相ズレを極小に抑えています。
機種の定格
型式 | フォノイコライザーアンプ |
ゲイン | MC:67dB MM:46dB |
入力インピーダンス | 可変 47.5kΩ、1kΩ、825Ω、475Ω、250Ω、100Ω、47.5Ω、25.5Ω、10Ω |
出力インピーダンス | 20Ω |
RIAA偏差 | 0.1dB以内 |
入力 | 2系統 |
出力 | 1系統 Balance SWをONにするとMono ampとなり、L側ホット、R側コールドになる。 |
消費電力 | 45W |
外形寸法 | 幅485x高さ65x奥行364mm |
重量 | 6.9kg |