オーディオの足跡

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PAM-3の画像
 解説 

PAM-2やKRS-1で徹底されたシンプル設計による音質追及の思想をそのままに、一つのボリュームでコントロールできるステレオプリアンプ1号機として開発されたKRELL3作目のプリアンプ。

ステレオ機での信号経路の在り方を洗い直すと共に、究極ともいえる使用素子やパーツの厳選が行われており、高品質なプリアンプを完成しています。
また、電源部はPAM-2と同様に本体とセパレートし、かつ、左右独立の型式を採用しています。

2系統のテープ間のダビングも可能なテープアウト・セレクターや1dBステップのバランサー、MCカートリッジがダイレクトに使えるMCアンプを搭載しています。
フォノ入力は基板上のスイッチでMMとMCに切り替えられ、さらにMCに対しては5Ω~1kΩまで9段階の対応が可能です。

高品位なCD入力を実現するため、他のハイレベル入力と分け専用バッファアンプで受ける方式を採用しています。
さらに、PAM-3では特殊な位相補正回路を搭載しています。
これは、CDプレイヤー内部のフィルターの影響で、可聴帯域内の周波数間位相が乱されている事に着目したもので、基板上に備えたチャンネル当り8個のスイッチを切り替える事により、接続されるCDプレイヤーの位相を補正しています。

機種の定格
型式 ステレオプリアンプ
入力端子/インピーダンス Phono MM:47kΩ
Phono MC:5Ω~1kΩ(9段切替)
CD:47kΩ
Tuner、AUX、Tape1、2:10kΩ
出力端子/インピーダンス Pre Out1、2、Tape Out:10Ω
全高調波歪率 Phono:0.01%以下
Tuner:0.002%以下
周波数特性 20Hz~20kHz -0.005dB(AUX~Pre Out)
SN比(IHF-A) Phono:95dB
AUX:100dB
Phono最大許容入力(1kHz) MM:200mV
MC:10mV
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 15W
外形寸法 本体:幅483x高さ67x奥行342mm(コネクター)
電源部:幅75x高さ80x奥行228mm
重量 本体:約4.4kg
電源部:約1.6kg