オーディオの足跡

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Model250Mの画像
 解説 

左右チャンネルを完全対称のセパレート構成としたFPB(フルパワーバランス)シリーズのモノラルパワーアンプ。

回路には全段ダイレクトカップリング、フルコンプリメンタリーの完全バランス差動回路を採用しています。
初段には完全なシンメトリー特性を持つ反転-非反転アンプ間の電流によって動作する独自のカレントモード増幅方式を採用しています。さらに、各増幅ステージ間のゲインをマイクロコントローラーによって厳密に管理することで動作精度を高めています。

モトローラ社との共同開発による特製のメタルキャンタイプ・バイポーラ・パワーデバイスなど、パーツひとつに至るまで吟味したものを厳選採用しています。

サスティーンド・プラトーバイアスII回路を採用しており、全領域クラスAオペレーションを実現しています。
この回路では内蔵のマイクロコントローラーによって動作状態を常時監視しており、さらに電源投入時には各パラメーターを自動的にキャリブレート(オートキャリブレーション機能)することで常に最適なバイアス電流の供給を実現しています。これにより発熱などによる構成部品への負担が大幅に軽減され、理想的なクラスAオペレーションを長期間にわたって実現しています。

マイクロコントローラーはレギュレーター電圧、DCオフセットなどのアンプ動作に関わる全てのパラメーターを集中的に管理しています。また、出力端子のショートやDCリーク、発振などのトラブルを素早く検知して動作をシャットダウンさせるプロテクターとしても機能しています。
この回路によってリレーやフューズによる一般的な保護回路を介さないスピーカーと出力段のダイレクト接続を実現しています。

電源回路としてフルレギュレーテッドパワーサプライを採用しています。
Pc250W級の大容量パワートランジスタ8本を用いた大規模な定電圧回路とマイクロコントローラーによってアンプ各部への駆動電流と電圧を完全にレギュレートし、入力信号や負荷変動に起因する悪影響を排除しています。
また、この方式では一般的なキャパシタータイプと異なり、電流のみならず電圧変動もほぼ完全に補正できています。

Model250Mはペアー販売でしたが、1台単位でも販売されていました。

機種の定格
型式 モノラルパワーアンプ
定格出力(20Hz~20kHz、連続) 250W(8Ω)
500W(4Ω)
1000W(2Ω)
出力電圧 138Vp-p、49Vrms
入力感度/インピーダンス 2.14Vrms/100kΩ
歪率 0.03%以下(1kHz)
0.28%以下(20kHz)
周波数特性 20Hz~20kHz +0 -0.1dB
0.1Hz~240kHz +0 -3.0dB
ゲイン 26dB
入力端子 バランス1系統
シングルエンド1系統
消費電力 175W(アイドリング時)
1700W(最大)
外形寸法 幅323x高さ260x奥行430mm
重量 31kg