KRELL KRS-200
¥3,100,000(2台1組、1987年発売)
解説
KRS(クレル・リファレンス・スタンダード)シリーズの最高級にランクするハイパワークラスA・モノラルパワーアンプ。
回路方式にはオーソドックスなピュアAクラス回路を採用しています。
Aクラス回路では発熱が問題となるためハイパワークラスAアンプでは冷却ファンを用いるのが一般的ですが、ファンが発生するノイズを完全に除去するためKRS-200では冷却ファンを排除し、自然対流による冷却を行っています。
KRS-200ではピュアAクラス回路にバランス回路も導入しており、バランス出力を持つコントロールアンプとダイレクトのバランス接続が可能です。
出力段には合計24個のパワートランジスタと8個のパワーMOS-FETを投入しており、1Ωの超低負荷にも対応したハイパワーを実現しています。
電源部では電源トランスのプラス用とマイナス用を独立させ、それぞれ1.8kVAの重量級トランスを搭載しています。また、電源用コンデンサーは40,000μFのものを6個、合計240,000μFを備えています。
機種の定格
型式 | モノラルパワーアンプ |
定格出力(20Hz~20kHz、連続) | 200W(8Ω) 400W(4Ω) 800W(2Ω) 1,200W以上(1Ω) |
入力感度/インピーダンス | +4dB/47kΩ |
全高調波歪率 | 0.05%以下(20Hz~20kHz、1W~定格出力) |
周波数特性 | DC~100kHz -0.1dB(1W、8Ω) |
SN比 | 100dB |
ダンピングファクター | 300以上 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 1,050W(アイドリング時、1台当たり) |
外形寸法 | 幅565x高さ305x奥行770mm |
重量 | 約80.7kg |