KRELL KRS-100
¥2,380,000(2台1組、1987年発売)
解説
KRS(クレル・リファレンス・スタンダード)シリーズのモノラルパワーアンプ。
回路方式にはオーソドックスなピュアAクラス回路を採用しています。
KRS-100ではハイパワーなAクラスアンプでは避けられなかった冷却ファンを一切使用せず、冷却は全て自然対流にまかせる設計としています。これにより冷却ファンから発生するノイズも抑えています。
ピュアAクラス回路には上級機と同様にバランス構成が導入されています。これによってバランス出力を持つコントロールアンプとダイレクトなバランス接続が可能です。
出力段は合計16個のパワートランジスタと8個のパワーMOS-FETを組み合わせた構成となっています。これにより低負荷ドライブにも対応しており、1Ωの超低負荷にも対応しています。
電源部の電源トランスには1.8kVAの重量級トランスを採用しており、しかもバランス回路のプラス用とマイナス用の巻線を独立させて専用電源としています。また、電源用コンデンサーは40,000μFのものを6個、合計240,000μFとなっています。
機種の定格
型式 | モノラルパワーアンプ |
定格出力(20Hz~20kHz、連続) | 100W(8Ω) 200W(4Ω) 400W(2Ω) |
入力感度/インピーダンス | +4dB/47kΩ |
全高調波歪率 | 0.05%以下(20Hz~20kHz、1W~定格出力) |
周波数特性 | DC~100kHz -0.1dB(1W、8Ω) |
SN比 | 100dB |
ダンピングファクター | 300以上 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 600W(アイドリング時、1台当たり) |
外形寸法 | 幅565x高さ305x奥行618mm |
重量 | 約59.5kg |