オーディオの足跡

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KMA-100の画像
 解説 

KSA-100をベースに、その可能性をさらにつきつめて開発されたモノラルパワーアンプ。

基本的な回路方式はステレオ機であるKSA-100をほとんどそのまま継承しています。
スイッチング歪やクロスオーバー歪が原理的に発生しないピュアAクラス動作を採用しています。回路構成には完全に左右対称動作のピュアコンプリメンタリー回路を採用しており、例えば高調波歪成分の単純な量だけを問題にするのではなく、聴感により大きな影響を与える歪モードの現れ方に配慮して選択しています。そしてNFBを15dB以下に抑え、ダイナミックディストーションの発生を嫌った動特性重視の設計となっています。

パワーブロックでは放熱フィンと静粛な冷却ファンを組み合わせており、ピュアAクラス動作の発熱に対処すると共に75度~80度と厳密な温度管理をすることでサーマルディストーションの発生を抑えています。

電源部は、モノラル化で得られたスペースにKSA-100よりもさらに大容量の電源部を搭載しています。
プリ・ドライバー段用と出力段用をそれぞれ独立させた専用2電源方式を採用しています。この出力段用の電源部ではステレオ機KSA-100の倍に相当する160,000μFのコンデンサーを搭載しています。さらに、レギュレーションの優れた1.1kW級の大型トロイダルトランスを搭載しています。

BTL接続用の端子を搭載しており、片チャンネルに2台のKMA-100を用いたBTL駆動が可能となっています。
多くのアンプではBTL接続時も3倍前後の出力しか得られないのに対し、KMA-100では計算どおり4倍に近い大出力を生み出すことが可能です。

機種の定格
型式 モノラルパワーアンプ
定格出力(20Hz~20kHz、連続) 100W(8Ω)
入力感度/インピーダンス 1.2V/22kΩ
全高調波歪率 0.05%以下(20Hz~20kHz、1W~定格出力)
周波数特性 0.5Hz~100kHz -3dB
20Hz~20kHz -0.5dB(1W~定格出力)
SN比 110dB(IHF-A)
定格負荷インピーダンス 2Ω以上
ダンピングファクター 150(1kHz)
スルーレート 250V/μsec
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 300W(アイドリング時、1台当たり)
外形寸法 幅483x高さ226x奥行480mm
重量 約25kg