オーディオの足跡

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Model 107の画像
 解説 

KEF25周年に発表されたリファレンスシリーズの最高級機にあたるスピーカーシステム。

Model107にはKEF独自のアクティブ低域イコライザーであるKUBEが付属しています。
KUBEでは、固定タイプと可変タイプの2つのイコライゼーションを行います。固定タイプでは周波数の中高域を最大の効率でフラットになるように自動的に調整し、可変タイプではユーザーがダイアルを動かしながら部屋の状況やプログラムソースに合わせて最適の低域が得られるように調整できます。

低域には25cmコーン型ウーファーを2個用いたCC(The Coupuled Cavity)方式を採用しています。
この方式ではエンクロージャー内部にウーファーユニットをマウントし、エンクロージャーを分割した構造としています。これによりバスレフ方式で問題となるレゾナンス周波数以下でユニットとダクトが逆位相になるときに発生するキャンセル現象が起きません。これによりバスレフ方式の高効率と密閉方式の過渡特性の良さを両立させています。
さらに、ウーファーを独自のツイン配置とすることでシングルウーファーでは避けられない各ウーファーによる歪をキャンセルし、不要振動を排除し、音楽的パワーが集中する90Hz周辺をコントロールしています。

中域には12.5cmコーン型スコーカーを搭載しています。
このユニットには新開発ボイスコイルと新ポリプロピレンのコーンを採用しています。

高域には新素材を用いた2.5cmドーム型トゥイーターであるT33を搭載しています。

中域/高域部はModel105に採用された特殊ヘッドアセンブリー構造を採用しています。このミッドレンジエンクロージャーには共振を制御する高密度の新開発減衰素材を採用しています。
また、ヘッドアセンブリーは回転構造となっており、部屋の状況に合わせて微調整が可能です。

ネットワーク部には独自のCLM(Conjugate Load Matching)が採用されています。
CLMでは、不規則かつ複雑なスピーカーインピーダンスをKEFが開発したコンジュゲート・ネットワークの働きによって可聴全周波数にわたって殆どフラットな抵抗値に変えています。
これにより感度と最大出力レベルは同一アンプ使用条件で通常のスピーカーに比べてほぼ2倍にグレードアップし、さらにダイナミックレンジが拡がり、アンプとの理想的なマッチングを可能にしています。

ナチュラルウォルナットとナチュラルローズウッド仕上げの2種類のバリエーションがありました。

機種の定格
方式 3ウェイ・4スピーカー・CC方式・フロア型
使用ユニット 低域用:20cmコーン型x2
中域用:12.5cmコーン型
高域用:2.5cmドーム型(T33)
周波数特性 20Hz~20kHz ±2dB
インピーダンス
出力音圧レベル 90dB/2.83V/1m
クロスオーバー周波数 170Hz、3kHz
外形寸法 幅330x高さ1,165x奥行448mm
重量 45kg
付属 アクティブイコライザー KUBE