KEF Model 104/2
¥430,000(2台1組、1988年頃)
¥390,000(2台1組、1989年頃)
解説
KEF独自のCC方式を採用したリファレンスシリーズのスピーカーシステム。
KEF独自のアクティブ低域イコライザーであるKUBEが付属しています。
KUBEでは、固定タイプと可変タイプの2つのイコライゼーションを行います。固定タイプでは周波数の中高域を最大の効率でフラットになるように自動的に調整し、可変タイプではユーザーがダイアルを動かしながら部屋の状況やプログラムソースに合わせて最適の低域が得られるように調整できます。
このKUBEとのコンビネーションにより20Hz以下まで伸びる低域再生を実現しています。
低域には16.5cmコーン型ウーファーを2個用いたCC(The Coupuled Cavity)方式を採用しています。
この方式ではエンクロージャー内部にウーファーユニットをマウントし、エンクロージャーを分割した構造としています。これによりバスレフ方式で問題となるレゾナンス周波数以下でユニットとダクトが逆位相になるときに発生するキャンセル現象が起きません。これによりバスレフ方式の高効率と密閉方式の過渡特性の良さを両立させています。
さらに、ウーファーを独自のツイン配置とすることでシングルウーファーでは避けられない各ウーファーによる歪をキャンセルし、不要振動を排除し、音楽的パワーが集中する90Hz周辺をコントロールしています。
中域には12.5cmコーン型スコーカーを2個搭載しています。
高域には2.5cmドーム型トゥイーターを搭載しています。
中高域はスコーカー2個でトゥイーター1個を挟んだバーティカルツインレイアウトを採用しており、音像定位を改善しています。
ネットワーク部には独自のCLM(Conjugate Load Matching)が採用されています。
CLMでは、不規則かつ複雑なスピーカーインピーダンスをKEFが開発したコンジュゲート・ネットワークの働きによって可聴全周波数にわたって殆どフラットな抵抗値に変えています。
これにより感度と最大出力レベルは同一アンプ使用条件で通常のスピーカーに比べてほぼ2倍にグレードアップし、さらにダイナミックレンジが拡がり、アンプとの理想的なマッチングを可能にしています。
ナチュラルウォルナットとナチュラルローズウッド仕上げの2種類のバリエーションがありました。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・5スピーカー・CC方式・フロア型 |
使用ユニット | 低域用:16.5cmコーン型x2 中域用:12.5cmコーン型x2 高域用:2.5cmドーム型 |
周波数特性 | 35Hz~20kHz ±2dB |
インピーダンス | 4Ω |
出力音圧レベル | 92dB/2.83V/1m |
クロスオーバー周波数 | 150Hz、3kHz |
外形寸法 | 幅280x高さ900x奥行415mm |
重量 | 32kg |
付属 | アクティブイコライザー KUBE |