harman/kardon Citation16
¥450,000(1975年発売)
解説
サイテーションシリーズの最高級機として発売されたステレオパワーアンプ。
アンプ回路はDCアンプ構成となっており低域位相特性を大幅に改善しています。また、コンプリメンタリー回路によるA級ドライブを採用しています。
モノラル接続が可能となっており、モノラルハイパワーアンプとしても使用できます。
電源部は左右独立構成となっており、ハイパワードライブ時にも余裕があり、優れたレギュレーションが保証されています。
ヒートシンクにはスペース的にもコンパクトなチムニータイプのヒートシンクを採用しており、空気の対流を利用して熱気を上昇させ、レイキを下から吸い込むことでクーリング作用を促進させ、放熱効果を改善しています。
LED方式によるピークレベルインジケーターを搭載しています。
出力に応じて感度切換えスイッチをレベルセットでき、カラードット表示によって赤(0dB、-3dB)、黄(-6dB、-9dB)、緑(-12dB、-24dB、-30dB)の変化で瞬間出力レベルが読み取りできます。
また、スピーカーインピーダンス切換えスイッチにも同時に連動しているため、常に正確なピークレベルをチェックできます。
保護回路には独自のホールドバック方式を採用しており、インピーダンスの変化、ショートサーキット、温度上昇などを感知してパワートランジスタを保護します。また、スピーカーに対しては0.1HzのRCフィルターを装備することでDCが流れないようになっています。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ |
実効出力 | 150W+150W(8Ω、20Hz~20kHz、両ch駆動、歪率0.05%) 500W(モノラル接続時、8Ω、20Hz~20kHz) |
全高調波歪率 | 0.05%以下(0.5Hz~20kHz、1W~150W、両ch駆動、8Ω) |
混変調歪率 | 0.05%以下(0.015W~150W出力時) |
出力帯域幅 | 5Hz~110kHz(75W連続出力、両ch駆動、8Ω、歪率0.2%) |
周波数特性 | 0.5Hz~120kHz(1W連続出力、両ch駆動、歪率0.2%) |
入力感度 | 1.25V(定格出力時) |
入力インピーダンス | 10kΩ |
ダンピングファクター | 300以上(1kHz、8Ω負荷) |
SN比 | 100dB以上(定格出力時) |
スルーレート | 30V/μsec以下 |
位相差 | 0.5度以下(20Hz) 12度以下(20kHz) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
外形寸法 | 幅483x高さ235x奥行356mm |
重量 | 24.9kg |