オーディオの足跡

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HLCompact 7ES-2の画像
 解説 

HL Compact、HL Compact 7の音楽性を受け継ぎながら、BBCのエンジニアたちとの技術交流によってリファインされたスピーカーシステム。

低域には、RADIALコーンを採用した20cmコーン型スピーカーユニットが採用されています。
このコーンは、ポリプロピレンのメリットを生かしながら、アルミニウムの配合量を最適化し、さらにダイアフラムの中心から周辺にかけてブレンド量を変えていくことにより中低域、中高域それぞれの帯域でコーン表面に発生する諸問題を低減しています。
さらに、HL Compact 7ES-2では、BBSエンジニアたちとの連携のもとで、コンパクトなエンクロージャーにおいてより再現性を向上させるためにRADIALコーンがさらに磨きをかけられています。

高域には2.5cmのハードドーム型トゥイーターを採用しています。
ダイアフラムにはアルミニウムが採用されており、高耐入力設計が施されています。

ネットワークには、コンピューター・グレードのファイバーグラス基板をはじめとしてトップ・クオリティーパーツを厳選して使用しています。
組み上げられた回路は1つずつコンピューターにてテストされ、マッチングを整えた上で試聴を繰り返してからマウントされています。
スピーカーターミナルは、バイワイヤリング接続が可能で、バナナ・プラグにも対応しています。

エンクロージャーはBBCの伝統にのっとりフロントとリアバッフルが取り外しできる設計になっており、損失の大きな結合構造を形成しています。
また、硬度の高い素材の間にレゾナンス、スティフネスの異なる複数の素材を重層させるサンドイッチ構造とすることで、重量や剛性で押さえるのではなく、素材そのものの物性とその組合わせによって共振をダンピングしています。
さらに、素材を厚くしコントロールしにくい構造とするよりも、薄い素材が音のエネルギーに俊敏に反応できるよう、コンピューター解析に基づいてチューニングしていくSuper Tuned Structureを採用しており、素材の質量とコンプライアンスをチューニングすることにより、特に重要な中音域における不要共振を素材から除去することに成功しています。
また、フロントバッフルのエッジはラウンド処理をすることで、エッジにおける音波回折を低減しています。
ジャージー素材のグリルは、フロント・バッフルの溝に埋め込んでエンクロージャーとの一体感を高め、音質への影響を抑えるSuperGrilleと呼ばれる手法により取り付けられています。
ドライバー・ユニットを保護するのみでなく、その音波放射をスムーズに整えるグリルにより、通常装着した状態でリスニングする設計となっています。
外装はチーク仕上げとなっています。

機種の定格
方式 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型
使用ユニット 低域用:20cmコーン型
高域用:2.5cmドーム型
再生周波数帯域 48Hz~20kHz±3dB
クロスオーバー周波数 3kHz(18dB/oct)
出力音圧レベル 86dB/W/m
インピーダンス
最大入力 150W(プログラム)
推奨アンプ入力 25W~150W
外形寸法 幅271x高さ520x奥行315mm
重量 12.5kg