Hales Desingn Group Concept Five
価格不明(1台、1998年発売)
解説
ポリマー系セメントバッフルを採用した2ウェイスピーカーシステム。
低域には25cmコーン型ウーファーを搭載しています。
このユニットはヘイルズ独自の設計のもので、25mm長のボイスコイルがハイアウトプット時における超低域の非常に長いピストンモーションでも歪を発生させない設計となっています。また、フリーエアー共振は20Hz以下に抑えられ、システム共振は25Hzとなっています。
振動板には二層のケブラーコーンを採用しています。
中域には5cmアルミドーム型ミッドレンジを搭載しています。
振動板には質量わずか2gという軽量アルミダイアフラムを採用しています。
高域には2.5cmハードドーム型ツィーターを搭載しています。
振動板にはアルミダイアフラムを採用しており、高出力状態での高域歪を起こさないようボイスコイルは特に配慮された独特の設計となっています。
ネットワーク部には4次オーダーリンクウィッツライリー型を採用しています。
音質的に妥協を強いられる基板は一切使用せず、手作業でワイヤリングされており、全体で±0.25Ωという厳しい精度でペアマッチが行われています。また、電気部品による機械的振動によって引き起こされる歪を防ぐため、ネットワーク全体は特注樹脂によってタイトにパッケージされています。
空芯インダクタンスコイルや高品質ポリプロピレンキャパシター等の部品は5/1000の精度で揃えられており、カルダスケーブルと4種混合特製カルダス半田を使用して配線されています。
エンクロージャーのフロントバッフルには75mm厚のポリマー系セメントを採用しており、自社特注の乾燥炉と永年にわたるノウハウの蓄積によって完成された技術で過熱し、強度を増すべく処理されています。また、バッフルのフォルムもサウンドステージの再現を重視した形状で、バッフル面における反射歪を排除しています。
内部はコンピューター解析によってスイートスポットを注意深く算出し、内部補強ブレイシング構造を決定しています。また、板材には25mm厚のMDFを使用しています。
外観仕上げにはサペリーウッド仕上げが施されています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・フロア型 |
使用ユニット | 低域用:25cmコーン型 中域用:5cmドーム型 高域用:2.5cmドーム型 |
周波数特性 | 25Hz~26kHz |
システムレゾナンス | 25Hz |
出力音圧レベル | 86dB |
外形寸法 | 幅300x高さ1,230x奥行530mm |
重量 | 102kg |