THE FISHER 800C/500C
価格不明(1964年頃)
解説
プリメインアンプとFM/AMチューナーをまとめた7591PPのFM/AMマルチチューナー。
500CはAMチューナー機能のみが非搭載となっています。
Stereo Beacon回路を搭載しており、ステレオ放送が始まった時には自動的にステレオ放送に切換わります。
また、ステレオ放送受信時にはランプが点灯します。
FMステレオフィルターを搭載しています。この機能では、遠距離受信時や微弱電波受信時に雑音を低減することができます。
FMフロントエンド部にはフィッシャー独自のGolden Synchrode Front-Endを採用しており、優れた特性を獲得しています。
FMチューナー部は中間周波4段、リミッター3段となっており、検波段はレシオ方式となっています。
AMチューナー部は高周波1段付きで、広狭帯域切換えが可能です。
チューニングインジケーターを搭載しています。
Tape Headからの直接再生が可能です。イコライザーは19cm/s用となっており、9.5cm/secの再生時はトレブルコントロールを時計の3時の位置にすることで正確な再生が出来ます。
テープモニター用スイッチと接触端子を搭載しています。
センタースピーカー用とリバーブレーション用の端子を搭載しています。
ハイカットフィルターとローカットフィルターを搭載しています。
機種の定格
型式 | マルチ総合アンプ |
<FMチューナー部> | |
受信帯域 | 88MHz~108MHz |
感度(S/N 30dB) | 1.8μV |
IF妨害比 | 90dB(100MHz) |
イメージ妨害比 | 65dB(100MHz) |
ステレオセパレーション | 35dB(1kHz) |
<AMチューナー部> | |
受信帯域 | 550kHz~1,605kHz |
感度(2W出力、1MHz) | 5μV |
IF妨害比 | 80dB(100MHz) |
イメージ妨害比 | 70dB(100MHz) |
<アンプ部> | |
出力 | 75W |
周波数特性 | 5Hz~45kHz +0 -2dB |
ハム、ノイズ | Aux:80dB |
トーンコントロール | Bass:23dB(Total、50Hz) Treble:23dB(Total、10kHz) |
ローフィルター | 60Hz、-3dB 50Hz以下、12dB/octスロープ |
ハイフィルター | 5kHz、-3dB 6kHz以上、12dB/octスロープ |
入力感度 | Phono:3.3mV Tape Head:2.5mV Aux:230mV Monitor:450mV |
<総合> | |
消費電力 | 800C:210W 500C:190W |
外形寸法 | 幅445x高さ146x奥行343mm |
重量 | 800C:16.8kg 500C:16.6kg |