Eroica EW-50S
価格不明(1960年代中期頃?)
解説
アンプの究極を目指して開発されたステレオパワーアンプ。
出力トランスにはタムラ製作所と共同開発したトランスを採用しています。
このトランスはNFB専用の三次巻線(タムラ特許)とエロイカ独自の回路との結合のための新方式を採用しています。
出力管にはKT-66を採用しています。
回路設計は低域の時定数を2段とし、平衡度の良いカソード結合型位相反転回路を用いてループ内のゲインを高くとっており、NFBを出力トランスの二次側より初段管のカソードへ戻す安定な方式を用いています。
NFBは24dBとなっています。
機種の定格
型式 | パワーアンプ |
出力 | 27W+27W(連続出力) 40W+47W(ピーク出力) |
出力インピーダンス | 4Ω、8Ω、16Ω |
高調波歪率 | 0.1W出力時 0.25%以下(50Hz) 0.07%以下(1kHz) 0.05%以下(10kHz) 1W出力時 0.2%以下(50Hz) 0.1%以下(1kHz) 0.2%以下(10kHz) 10W出力時 0.3%以下(50Hz) 0.4%以下(1kHz) 0.3%以下(10kHz) 28W出力時 0.9%以下(50Hz) 0.5%以下(1kHz) 0.5%以下(10kHz) |
SN比 | -94dB以下 |
残留雑音 | 1mV以下 |
出力特性 | 最大出力時27W 15Hz~30kHz ±1dB 10W出力時 14Hz~40kHz ±1dB 1W出力時 12Hz~50kHz ±1dB 0.1W出力時 10Hz~80kHz ±1dB |
周波数特性 | 13Hz~45kHz ±1dB(5W出力時) |
入力感度 | 0.6V(27W出力に要する入力電圧) |
使用真空管等 | 真空管 KT-66x4 12AT7x1 12AU7x2 シリコンダイオード DS1Mx2 |
消費電力 | 170VA(無信号時) 210VA(最大信号時) |
外形寸法 | 幅235x高さ175x奥行345mm |
重量 | 16kG |