DIATONE VS-100F
¥198,000(1台、1986年頃)
解説
シアター用として、ダイアローグ(セリフ)や楽器の音が集中する中域に着目して開発されたスピーカーシステム。
超低域用として30cmコーン型ウーファーを背面に搭載しており、壁面で放射されて部屋全体を包み込み、豊かな低音再生音場を作り出しています。また、VS-100Fでは前面に4個のバスレフポートを配置しており、前方にも音を放射しています。
低域用には20cmコーン型ウーファーを2個搭載し、中域には10cmコーン型ミッドレンジを4個搭載しています。
また、高域には5cmコーン型ツィーターを2個搭載しています。
磁気回路のボトムプレートを隔てて防磁用マグネットを装着し、シールドで抑えたマグネットシールド方式を採用しています。これによりブラウン管などへの影響を排除しています。
ネットワーク部ではテレビの交流磁束がスピーカーのネットワーク回路に及ぼす悪影響に着目し、コイルの位置や方向に検討が加えられています。
エンクロージャーのユニット配置にはワイドエリアサウンド(WAS)方式を採用しています。
この方式では片チャンネルあたり2個のミッドレンジを25゜内向した状態で配置しており、セリフなどシアター再生で重要な中域を幅広い位置でセンター定位させています。
発売当初はブラックモデルのみでしたが、後期に木目バージョンのVS-100F(MO)も発売しました。
別売りでそれぞれのカラーバリエーション専用のスピーカースタンドがありました。
機種の定格
方式 | 4ウェイ・9スピーカー・バスレフ方式・フロア型・防磁タイプ(EIAJ) |
使用ユニット | 超低域用:30cmコーン型 低域用:20cmコーン型x2 中域用:10cmコーン型x4 高域用:5cmコーン型x2 |
定格インピーダンス | 6Ω |
再生周波数帯域 | 30Hz~25kHz |
出力音圧レベル | 94dB/W/m |
最大入力 | 350W(EIAJ) |
外形寸法 | 幅400x高さ998x奥行390mm |
重量 | 47kg |
別売:スピーカースタンド DK-100(2台1組、¥35,000) | |
外形寸法 | 幅400x高さ173x奥行450mm |