オーディオの足跡

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D-80の画像
 解説 

80cm口径のウーファーユニットを用いたウーファーシステム。

ダイヤトーンが大型ウーファーを開発したのは1978年頃にNHKホールのステージ用スピーカーを受注したのがきっかけだったようです。
設置するスペースの制約からホーン型は使用できない状態で、最大出力音圧130dB、低域限界周波数30Hzを満たすウーファーが必要となったために開発されました。
この際に開発された80cmコーン型ウーファーを用いたシステムは1979年にNHKホールに納められました。

D-80ではユニットに80cmコーン型ウーファーを搭載しています。
このユニットは振動板にハニカム振動板を採用しており、ハニカムコアにアルミニウム合金、スキン材にCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を用いることで軽量化を実現しています。
また、磁気回路にはアルニコマグネットを使用し、ボイスコイルには高耐熱ボビンを採用することで高い耐入力特性を実現しています。

エンクロージャーは密閉方式とバスレフ方式の2種類のバリエーションがありました。
内部はスチールの角材に木材を張りつけた構造となっています。

このスピーカーは騒音振動の研究する神戸大学の研究室や電力中央研究所にも納入されたようです。

機種の定格
方式 1ウェイ・1スピーカー・密閉/バスレフ方式・フロア型
使用ユニット 低域用:80cmコーン型
周波数特性 10Hz~500Hz
出力音圧レベル 100dB/W/m
最大入力 2,000W
外形寸法 幅1,180x高さ2,120x奥行1,030mm
重量 350kg