DIATONE DA-P10
¥60,000(1976年頃)
解説
Featureシリーズのプリアンプ。
左右チャンネル別電源、各ユニットアンプを左右別々のモノラル構成にし、ボリュームやスイッチ類もセパレーションを十分考慮して使用しています。
これによりセパレーションを改善しています。
音質劣化の要因となる付属回路を極力少なくしてセパレーションの改善を図るとともに、アンプの心臓部の電源には定電圧電源を採用し、各回路間の相互干渉をなくしています。
トーン回路には電圧増幅度が大きく、対称ドライブで歪の少ないカレントミラー回路を採用するとともに、フィルター回路にはインバーテッドダーリントン・エミッタフォロア回路を採用し、低歪率を実現してます。
イコライザーアンプの初段差動増幅段には、ダイヤトーンが開発した低雑音トランジスタを採用し、入力換算雑音-126dB(V)(IHF、Aカーブ補正)の値を得ています。
トーンコントロールには、独自のスイッチ付可変抵抗器を採用して、フラット位置では時定数回路を完全に切り離し、フラットな周波数特性が得られる構成になっています。
トーンコントロールボリュームを左右チャンネル別々に設け、セパレーションの改善を図るとともに、左右別々の音質調整が可能となっています。
リードリレー使用のミューティング回路を採用し、電源スイッチON-OFF時のノイズを防いでいます。
リモートコントロールにより、パワーアンプのダイレクトスピーカー切換えが可能です。
Featureシリーズのパワーアンプとドッキングする事が可能です。
機種の定格
型式 | プリアンプ | ||||||||
入力感度/入力インピーダンス |
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Phono最大許容入力 | 270mV(1kHz、高調波歪率0.1%) | ||||||||
出力電圧/出力インピーダンス |
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高調波歪率(20Hz~20kHz) | 1V出力時:0.02%以下 9V出力時:0.05%以下 |
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周波数特性 |
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チャンネルセパレーション |
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トーンコントロール | Bass:±10dB(100Hz) Treble:±10dB(10kHz) |
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サブソニックフィルター | Low:18Hz、12dB/oct | ||||||||
入力換算雑音 (IHF、Aネットワーク、入力ショート) |
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使用半導体数 | FET:3 トランジスタ:34 ダイオード:15 LED:1 |
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電源 | AC100V 50Hz/60Hz | ||||||||
消費電力(電気用品取締法) | 15W | ||||||||
外形寸法 | 幅425x高さ169x奥行204mm | ||||||||
重量 | 5.8kg |