DIATONE DA-A7
¥60,000(1976年頃)
解説
ダイヤトーンが発売したFeatureシリーズのパワーアンプ。
差動増幅2段カレントミラードライブ方式を採用しており、特に小信号時における低歪率化を重視して設計しています。
高利得、低歪率のカレントミラー回路と直線性の良いパワートランジスタとの組合せにより裸特性の改善を図っており、さらに充分なNFBにより低歪率を実現しています。
ftの高いトランジスタとカレントミラードライブによりパルスの立上がり特性を改善しています。
電源部には300VAの電源トランス1個と63V、18000μFの電解コンデンサーを2個搭載しています。
ヒートシンクや電源トランスといった発熱部品をシャーシ外部に配置することで効果的な放熱を実現しています。
チャンネル当り0.5℃/Wのヒートシンクを使用しパワートランジスタの温度を充分低く抑えています。
スピーカー切換えはプロテクション用リレーをそのまま使用しています。
これにより従来のスピーカー切換えスイッチのようなダンピングファクターの低下はおこらないようになっています。
Featureシリーズのプリアンプとドッキング、リモートコントロールが可能となっています。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ | ||||||||||
出力 |
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高調波歪率 | 0.1%(定格出力時) 0.02%(1W出力時、20Hz~20kHz) 0.003%(定格出力-3dB時、1kHz) |
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混変調歪率(1W、50Hz:7kHz=4:1) | 0.03% | ||||||||||
入力感度/インピーダンス | 1V/50kΩ | ||||||||||
周波数特性(0.5W、0dB -1dB) | 10Hz~50kHz | ||||||||||
出力帯域幅(IHF 0.1%歪) | 10Hz~50kHz | ||||||||||
ダンピングファクター | 100 | ||||||||||
チャンネルセパレーション | 85dB(1kHz) 60dB(20kHz) |
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残留ノイズ | 0.25mV | ||||||||||
ミューティングタイム | 5秒 | ||||||||||
適合負荷インピーダンス | 4~16Ω | ||||||||||
電源 | AC100V 50Hz/60Hz | ||||||||||
消費電力 | 185W(電気用品取締法) 270W(定格出力(8Ω)時) |
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外形寸法 | 幅425x高さ170x奥行225mm | ||||||||||
重量 | 11.5kg |