DENON DTR-2000G
¥128,000(1992年頃)
解説
リアル20bitΛS.L.Cを搭載したDATデッキ。
D/A変換部にはリアル20bitΛS.L.Cを搭載しています。
Λ(ラムダ=LAMBDA)はDENON独自の新方式であるLadder・from Multiple Bias
D/Aの略称で、新開発のLSIを用いてデジタルデータを2系統に分け、それぞれのゼロクロス点付近にプラスとマイナス方向にバイアスをかけてデジタルシフトすることでゼロクロス歪を無くしています。
DTR-2000Gではリアル20ビットfsのS.L.CとΛを採用しており、小音量時の信号の補正をD/AコンバーターのMSB補正に頼らずにデジタルデータの段階で行い、理論的にゼロクロス歪が生じません。
A/D変換部にはシグマ/デルタ型A/Dコンバーターを搭載しています。
このシグマ/デルタ型は従来のラダー抵抗方式のA/Dコンバーターに比べて高速動作が可能となっています。これにより高い周波数でのサンプリングが可能となり、位相特性の優れたローパスフィルターを採用することができ、アナログ信号により忠実な量子化が可能となっています。
デジタルフェードイン/フェードアウト機能や400倍高速FF/REW、通常の約1/2倍速で再生しながら正確なID書込み位置を決定できるファインキュー機能、マニュアルID書込み・消去、オートリナンバーなどの機能を搭載しています。
メカベースにはアルミダイキャストを使用しています。
また、特殊ダンパー材によってメカユニットをフロートすることで外部振動の影響を低減しています。
同軸と光の2系統のデジタル入出力を搭載しています。
3段切換式のディスプレイを採用しています。
SCMSに対応しており、テープへの初回の録音に限りCDやDATから直接デジタルコピーが可能です。
ただし、デジタル録音したそのテープを再度録音(デジタルコピー)することはできません。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
| 型式 | 回転ヘッド方式DATデッキ |
| テープスピード | 8.15mm/s |
| サンプリング周波数 | 32kHz、44.1kHz、48kHz |
| サーチスピード | 約250倍速 |
| 高速FF/REW | 約400倍速 |
| ヘッド | アモルファスヘッド |
| 総合周波数特性(標準モード) | 2Hz~22kHz ±0.5dB |
| 総合SN比 | 90dB |
| 総合ダイナミックレンジ | 90dB |
| 総合高調波歪率 | 0.008% |
| ワウフラッター | 測定限界値以下 |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 約17W |
| 外形寸法 | 幅470x高さ122x奥行320mm |
| 重量 | 約8.5kg |
| 付属 | ワイヤレスリモコン RC-409 |
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