DENON PMA-S10
¥220,000(1996年頃)
解説
POA-S1、PMA-S1の設計思想を継承し、繊細さと力強さの高次元での両立を図ったプリメインアンプ。
増幅素子には大電流型増幅素子UHC MOSを採用しています。
UHC MOSは電流供給力がバイポーラトランジスタと同等以上に改善され、MOS FETの音質的なメリットも持ち合わせる素子となっています。
さらにこの素子の能力を最大限に引き出すため、カスコードブートストラップ方式を採用しています。
カスコードブートストラップ方式により、電力増幅段への理想的な負荷を実現し、シンプルかつストレートな構成を達成しています。
さらに、音質を汚す原因であったソース抵抗もUHC MOSの安定性を生かして排除しています。
電源部には大型パワートランスと大型ブロックコンデンサーを採用し、UHCシングルプッシュプル回路の力と安定感をより向上させています。
シャーシには剛性の高い鋼板を採用し、シールドとくせいに優れた銅メッキを施しています。
さらに、焼結合金インシュレーターをシャーシに直接固定し、防振構造を向上させています。
PhonoイコライザーはMM/MCの両タイプに対応しています。
信号経路のシンプル&ストレート化を図るため、トーンコントロールを使用しないときに、トーン回路を信号経路から完全に分離してストレートな再生を可能にするトーンデフィートスイッチを搭載しています。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
<パワーアンプ部> | |
定格出力 | 100W+100W(4Ω) 50W+50W(8Ω、20Hz~20kHz) |
全高調波歪率 | 0.07%(1kHz、8Ω) |
スピーカー出力端子 | 4Ω~16Ω |
<プリアンプ部> | |
入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:200μV/100Ω Line:150mV/25kΩ |
イコライザーアンプ出力 | Rec Out:定格出力150mV |
RIAA偏差 | Phono:20Hz~20kHz ±0.3dB |
<総合> | |
SN比 | Phono MM:91dB Phono MC:76dB Line:102dB |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 160W |
外形寸法 | 幅434x高さ137x奥行365mm |
重量 | 15.2kg |