オーディオの足跡

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PMA-830の画像
 解説 

対称型プッシュプル方式を採用したプリメインアンプ。

PMA-850で初めて全段に採用した対称型プッシュプル回路をPMA-830でも採用しています。
そして、この回路の特徴を最大限に生かすため、パワーアンプ部にはB級動作DCアンプ構成に、新たにA級動作DCアンプを追加しており、超広帯域にわたる低歪特性を実現しています。

イコライザーアンプ部の対称型A級プッシュプル回路の初段には、新開発の超低雑音型トランジスタを採用しており、雑音レベルを入力換算で-142dBV(0.079μV)という限界に近い領域まで低減させています。
また、イコライザーアンプの利得を42dB(1kHz、126倍)と大きくし、イコライザーアンプの出力をパワーアンプに直結した場合でも充分にドライブできるようにしています。

ダイレクトカップル方式を採用しており、コントロール機能を必要としない場合はよりシンプルな回路構成に切換える事ができます。

トーンアンプ兼フラットアンプの役割を果たす中間アンプ部には、イコライザーアンプ同様に対称型A級プッシュプル回路を採用しており、広帯域にわたって低歪率を実現しています。
また、トーンコントロールはDefeat位置ではコントロール素子が外れる構造となっており、フラットな特性が得られます。

電源部にはS/Nや電圧変動率を重視した超大型のトロイダルトランスを採用しており、大容量のブロックコンデンサーの並列使用と相まって強力な電源部を形成しています。特に高S/Nの弊害となる漏洩磁束(リーケージフラックス)対策のため、厳重な多重シールドを施して電源トランスの漏洩磁束を抑えています。

サブソニックフィルターを搭載しています。

音量調整には連続可変式ボリュームを採用しています。
バランスボリュームに特殊カーブを採用することで、左右チャンネルの微細な音量バランス調整を可能にしています。

機種の定格
型式 プリメインアンプ
<パワーアンプ部>
回路方式 全段ピュアコンプリメンタリー・プッシュプル方式DC回路
定格出力(両ch駆動) A級動作時:15W+15W(8Ω、20Hz~20kHz、THD 0.005%)
B級動作時:65W+65W(8Ω、20Hz~20kHz、THD 0.01%)
        90W+90W(4Ω、1kHz、THD 0.02%)
全高調波歪率 A級動作時:0.005%以下
B級動作時:0.01%以下
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) 0.01%以下(定格出力相当振幅出力時)
0.01%以下(正弦波1W相当振幅出力時)
出力帯域幅(IHF、THD 0.05%) B級動作時:5Hz~80kHz
A級動作時:5Hz~100kHz
伝送特性(1W出力時) DC~100kHz +0 -1dB
入力感度/インピーダンス 1V/50kΩ
出力インピーダンス 0.16Ω以下
SN比 122dB
出力端子 スピーカーAorB:4Ω~16Ω
スピーカーA+B:8Ω~16Ω
ヘッドホン端子
<プリアンプ部>
最大出力/定格出力 Pre out:25V/1V(負荷50kΩ時)
Rec out:25V/320mV(THD 0.01%)
全高調波歪率 0.03%(出力3V時)
入力感度/インピーダンス Phono1、2:2.5mV/50kΩ
Tuner、Aux、Tape:320mv/40kΩ
最大許容入力(1kHz) Phono:200mV
RIAA偏差 20Hz~20kHz ±0.2dB以内
SN比(IHF、Aネットワーク、
入力ショート)
Phono:90dB以上
Tuner、Aux、Tape:100dB以上
周波数特性(Aux→Pre out) 5Hz~100kHz +0 -1dB
トーンコントロール可変範囲 Bass:±8dB(100Hz)
Treble:±8dB(10kHz)
フィルター特性 Subsonic filter:20Hz、6dB/oct
ラウドネスコントロール 低域:+7dB(100Hz)
高域:+6dB(10kHz)
ミューティング -20dB
<総合>
電源コンセント switched:1系統、100W
unswitched:2系統、250W(total)
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 170W(電気用品取締法)
外形寸法 幅434x高さ164x奥行400mm(脚、ツマミ、端子含む)
重量 16.5kg