DENON PMA-590
¥59,800(1990年発売)
解説
オプティカルClass A回路を搭載したプリメインアンプ。
パワーアンプ部には、オプティカルClass A回路を採用しており、音楽の平均的レベルまでは純粋A級として増幅させ、大出力時にはクロスオーバー歪やスイッチング歪の改善に効果のあるノンスイッチングA級方式を用いて増幅を行っています。
入力レベルの大小による増幅方式のコントロールは、新開発のバイアスコントロール回路が行っており、このバイアスコントロール回路からパワートランジスターバイアス回路への制御信号の伝達には光素子をしようすることで、主信号系とバイアス制御回路間相互の干渉を完全に排除するとともに、バイアスコントロールのハイスピード化を実現しています。
電源部には大型パワートランスを採用しており、ブロックコンデンサーには8,200μFx4の電解コンデンサーを搭載しています。
ボリュームコントロールの前段にバッファアンプを搭載しており、音量調節回路のインピーダンスを下げ、実使用時のSN比の向上を図ってます。
さらに左右チャンネル間およびファンクション間のセ派レーションの向上を実現しています。
CD Direct端子を搭載しており、セレクタースイッチの切換えのみでCDプレイヤーからの信号をパワーアンプへ直接送り込み、純度の高い再生を可能にしています。
グラフィックイコライザーやサラウンドプロセッサーなどが接続できるプロセッサーループ機能を搭載しています。
MC/MM切換え可能なイコライザーアンプを搭載しています。
通常のボトムシャーシに、2枚の鋼板で高分子シートをサンドイッチした3総構造のバイブレスプレートを加え、さらにもう1枚の鋼板を重ねて、シャーシの剛性を大幅に高めています。
さらに、トップカバーダンパー材により振動を吸収しており、無共振化・高剛性化を図っています。
トーンディフィート付きのトーンコントロールや、ラウドネスコントロール、サブソニックフィルターなどの機能を搭載しています。
リセットタイプ高速プロテクション回路を採用しています。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
<パワーアンプ部> | |
定格出力(20Hz~20kHz) | 115W+115W(6Ω) 95W+95W(8Ω) |
入力感度/インピーダンス | プロセッサーループ入力:150mV/15kΩ |
全高調波歪率 | 0.05%(20Hz~20kHz、48W、8Ω) |
動特性/ダイナミックパワー | 270W(2Ω) |
出力帯域幅 | 5Hz~50kHz(出力48W、0.5%、8Ω) |
ライン入力周波数特性 | 4Hz~100kHz +0 -3dB(1W、8Ω) |
出力インピーダンス | 0.1Ω以下 |
出力端子 | スピーカー:AorB:6~16Ω、A+B:12~16Ω ヘッドホンジャック最大出力:390mW(8Ω)、8~400Ω適合 |
<プリアンプ部> | |
入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:0.25mV/100Ω CD、Tuner、Aux1、2:150mV/47kΩ CD Direct、Tape1、2:150mV/10kΩ |
最大出力/定格出力 | 10V/150mV |
全高調波歪率 | 0.003%(Rec out & Processor Loop out、1kHz、1V) |
RIAA偏差 | 20Hz~50kHz ±0.3dB(MC~Rec out & Processor Loop out) |
<総合> | |
SN比(入力短絡、聴感補正A) | Phono MM:82dB Phono MC:62dB(0.25mV入力時) CD、Tuner、Aux1、2:103dB CD Direct、Tape1、2:106dB |
トーンコントロール特性 | Bass:±10dB(100Hz) Treble:±10dB(10kHz) |
サブソニックフィルター | 16Hz、-12dB/oct |
ラウドネスコントロール特性 | 100Hz:+8dB 10kHz:+7dB |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 175W |
外形寸法(脚、ツマミ、端子を含む) | 幅434x高さ145x奥行363mm |
重量 | 15kg |