CEC FR-180
価格不明(1965年頃)
解説
4種類の回転数が選べるターンテーブル。
モーターにはヒステリシスシンクロナスモーターを採用しています。
連続運転に対する温度上昇を極力小さく設計しており、さらに連続運転の点よりモーターの給油口をデッキ上に設けています。
CEC独特のスクリューカムによる単一ノブ方式を採用しており、4スピードの速度切替が可能です。
アイドラーにはネオプレン合成ゴムを使用しており、動力伝達の際に生じる振動を吸収しています。
また、軽量合金ノブの0(off)の位置では連動されたマイクロスイッチがOFFになると同時に、アイドラーがモータープーリーとターンテーブルから離脱する構造となっており、アイドラーの変形を防止しています。
ワウ・フラッターをより少なくするため、特に周辺リム部の構造を検討しリム部に重量を集中荷重させ、慣性モーメントが大きくなるよう考慮されています。
ステレオ演奏のためにターンテーブル周辺の上下ブレを5/100mm以下に抑えています。
主軸には特殊鋼を焼入後研磨を施し、軸受と共にラップ仕上げが施されています。主軸下端はスチールボールとナイロンスラストによる一点支持方式を用いています。
軸受には砲金材を使用していますので耐久力に優れ、静かな運転を可能にしています。軸受上部に専用の給油口が設けられています。
フレームは軽合金製となっています。
機種の定格
型式 | ターンテーブル |
駆動方式 | ベルトドライブ方式 |
モーター | 4極ヒステリシスシンクロナスモーター |
回転数 | 16 2/3、33・1/3、45、78rpm |
ターンテーブル | 32.4cm軽合金製、ゴムシート付、2kg |
ワウ | 0.15%以下 |
フラッター | 0.1%以下 |
S/N | 42dB(50mm/s、1kHz) |
電源電圧 | AC100V、50Hzまたは60Hz |
定格電力 | 12VA |
外形寸法 | 幅340x奥行340mm 取付台上:48mm 取付台下:110mm |
重量 | 5.2kg |