オーディオの足跡

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M802S3の画像
 解説 

Matrix801 Series3で使われた最新技術の殆ど全てを共有するフロア型スピーカーシステム。

Matrix802 Series3は必要な設置面積が801のちょうど半分となっています。

低域にはポリマーコーンを用いた20cmコーン型ウーファーを2個搭載しています。

中域には12.6cmコーン型ミッドレンジを搭載しています。
振動板にはケブラーコーンを採用しています。この振動板ではケブラーの方向性を有した特殊な織りパターンによってコーン面上で共振キャンセルを起こし、耳障りな共振を抑えた自然な再生音を実現しています。

高域には2.6cmドーム型ツィーターを搭載しています。
このユニットでは低い粘性を持つ特殊な流体金属を用いることで特定の共振点をダンプしており、高域再生能力を高めるとともにパワーハンドリングを改善しています。これによりAPOCプロテクションが不要になり、リレー回路による影響を排除しています。
ネットワーク部には純鉄粒子をコアに用いたインダクターを採用しており、より低い歪率と高い解像力を実現しています。このインダクターは一般的なフェライトのインダクターよりもずっと高い飽和点を持っています。また、クロストークを最小に抑えるため、設置位置を調整しています。
さらにクロスオーバーボードは低域と中高域間を分割することで相互干渉を排除しています。

エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
内部はマトリックスキャビネット構造を採用しており、キャビネットの共鳴を排除してウーファーキャビネットによるカラーレーションを排除しています。また、ミッドレンジドライバー部は特殊ファイバー製エンクロージャーを採用することで共鳴を排除しています。

外観の仕上げにはウォルナットとブラックアッシュの2種類のバリエーションがありました。

機種の定格
方式 3ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式・トールボーイ型
使用ユニット 低域用:20cmコーン型x2
中域用:12.6cmコーン型
高域用:2.6cmドーム型
周波数特性 27Hz~20kHz ±2dB(フリーフィールド)
22Hz~25kHz -6dB
拡散性 20Hz~15kHz
縦方向±1dB 10度以上
横方向+0 -3dB 60度以上
歪率 1m、95dB
セカンド・ハーモニック
 1.0%以下(20Hz~100Hz)
サードハーモニック
 1.0%以下(20Hz~20kHz)
インピーダンス
パワーハンドリング 50W~500W
出力音圧レベル 90dB/2.83V/m
クロスオーバー周波数 400Hz、3kHz
外形寸法 幅300x高さ1,040x奥行370mm
重量 32kg