B&W LM1 Micro Monitor
LM1 Micro Monitor:¥128,000(2台1組、1980年代前半頃)
LM1/PM Micro Monitor:¥108,000(2台1組、1980年代前半頃)
解説
ホームオーディオとカーオーディオの両方で楽しめるよう開発された小型スピーカーシステム。
LM1 Micro MonitorにはLM1とLM1/PMの2種類のバリエーションがありました。
LM1はエンクロージャータイプとなっており、ホームリスニングやカーオーディオ、ヨット等で据置型として使用できます。
LM1/PMは埋込み型パネルマウントタイプとなっており、3種類のスペーサーを組み合わせて設置するカーオーディオ埋込型仕様となっています。
LM1ではモードスイッチをフロントバッフルに設けており、ネットワークの切替が可能となっています。
0ポジションでは3kHz、+ポジションでは4.5kHzとクロスオーバー周波数が選べる設計となっています。これは1/12オクターブ精度でコンピューター解析して決定したもので、車載用パワーアンプに適した4Ωポジションが+、ホームユースパワーアンプに適した8Ωポジションが0となっています。
低域には10cmコーン型ウーファーを搭載しています。
このユニットの振動板にはポリアミドファイバー製のコーンを使用しています。また、直径26mmのボイスコイルには耐熱性に優れたものを使用し、さらにサスペンション材はハイコンプライアンスで温度上昇にも安定したものとなっています。
高域には2cmドーム型ツィーターを搭載しています。
振動板にはポリエステルダイアフラムを採用し、ボイスコイルは直径20mmとなっています。
クロスオーバーネットワークは13素子で構成されており、18dB/octのハイパス・フィルターとローパスフィルターで構成されています。
エンクロージャーとフロントパネルは亜鉛合金のダイキャスト製となっています。LM1の内部には炭化水素化合物の吸音材が貼られ、カラーレーションを抑えています。
表面処理はネオプレンゴムの微粒を特殊な溶剤で溶かしてコーティングしたものとなっています。
過負荷保護回路として20素子構成のAPOC(Audio Powered Overload Circuit)回路を搭載しています。
カラーバリエーションとしてチャコールグレー、ブルー、ブラウン、レッド、ベージュの5色のバリエーションがありました。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・セッティングフリー型 | |||
型式 | LM1:密閉方式 LM1/PM:パネルマウント型 |
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ユニット | 低域用:10.0cmコーン型 高域用:2.0cmドーム型 |
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周波数特性 |
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インピーダンス | 8Ω(0ポジション) 4Ω(+ポジション) |
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クロスオーバー周波数 | 3kHz(0ポジション) 4.5kHz(+ポジション) |
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過負荷保護回路 | APOC回路(Audio Powered Overload Circuit) | |||
許容入力 | 車内使用時:出力10W以上のアンプ(4Ω)に適合 室内使用時:出力20W以上のアンプ(8Ω)に適合 APOC内蔵のため上限無し |
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出力音圧レベル | 81dB/W/m(8Ω、0ポジション) 85dB/W/m(4Ω、+ポジション) |
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外形寸法 | LM1:幅240x高さ155x奥行195mm LM1/PM:幅240x高さ155x奥行70mm |
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重量 | LM1:5.2kg LM1/PM:2.8kg |