オーディオの足跡

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DM220の画像
 解説 

リファレンスモニターのニューラインとして開発されたブックシェルフ型スピーカーシステム。

DM220/DM110を開発するにあたり、B&Wでは多彩なプログラムソースを完全にクリアする優れた対応力を持たせることをテーマに設定しています。
そのため、ダイナミックレンジの広い最新のソースに対応するためセンシティビティと過渡特性を向上させるとともに、801Fと同等のクオリティコントロールを行うことでワイドでフラットな周波数特性を得ています。
また、ドライバーユニットの製造プロセスを自動化して均一性を厳格に管理することでL/Rチャンネルの対称性を保っています。

低域には20cmコーン型ウーファーを2個搭載しており、500Hz以下の帯域をパラレルにドライブしています。
振動板にはファイバーコーンを採用しており、ローマス化を図るとともに強力な磁気回路でドライブすることで高い能率と優れた過渡特性を獲得しています。また、フラットな周波数特性を実現するため、エッジやコーン紙、センターキャップの各部に特殊加工を施し、ユニットフレームには亜鉛ダイキャストを採用することでユニットをしっかりと保持しています。
さらに、ユニット自体のロールオフ特性を2次バターワースフィルターの特性と一致させ、これに2次バターワースフィルターを一段通すだけで合理的に4次バターワースフィルター(24dB/oct)の特性を実現しています。これにより理想的なスロープ特性を得ており、クロスオーバーポイントでの急峻な減衰特性を実現することでウーファーの高域への干渉を効果的に抑えています。

高域には2.6cmソフトドーム型ツィーターを搭載しています。
振動板にはポリアミドフィルムを採用しています。この素材は内部損失が大きく高域共振が少ないため、ナチュラルでアキュレイトな高域再生を可能にしています。また、ポリアミドフィルムは軽量で高感度なうえ、製造プロセスでのユニット特性の均一化もう容易という特徴を持っています。
フレームにはウーファー同様に亜鉛ダイキャストを使用しており、新開発の強力磁気回路とあいまって高域の周波数エネルギーを持つソースにリニアに対応しています。

ネットワーク部には801Fの開発段階で確率された数値最適化設計の技法を導入しており、各ユニット単体の特性データと回路定数とを組み合わせ、コンピューターのディスプレイ上でクロスオーバーネットワークの動作をシミュレートし、理想的なつながりを追求しています。
使用パーツには厳選された高品質なものを投入することで音質劣化を防いでいます。
エンクロジャーには15mm厚の高密度パーチクルボードを用いており、密閉方式を採用しています。

外観のデザインはペンタグラム・デザイン研究所のKenneth Grangeが担当しています。
ブラック仕上げとウォルナット仕上げの2種類のバリエーションがあり、それぞれでウーファーフレームの色が異なりました。

機種の定格
方式 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型
ユニット 低域用:20cmコーン型
中低域用:20cmコーン型
高域用:2.6cmドーム型
周波数特性 53Hz~20kHz ±3dB
許容入力 100W(出力10W以上のアンプに適合)
インピーダンス
出力音圧レベル 90dB/W/m
クロスオーバー周波数 500Hz、3kHz
外形寸法 幅290x高さ680x奥行320mm
重量 15.1kg