BSR 610X
¥36,800(1970年代前半頃)
解説
オートチェンジャー機構を搭載した4スピード対応レコードプレイヤー。
ターンテーブル部には4極シンクロナスモーターとダイナミックバランスをとった1.5kgのターンテーブルを採用しています。
ジャムプルーフ設計がされており、耐久性を向上させています。
例えば、アームを手で持ったまま不用意に動かすと何か連動機構に支障が行く、ロックしているものが飛んで行くなどの従来のオートプレイヤーやオートチェンジャーにありがちだった危険性が防止されています。
スピードセレクターからOFFを排除しており、演奏終了と同時に自動的にOFFいなるように設計されています。
この際、33回転や45回転のポジションに合わせたままでも内部のメカニズムは自動的にニュートラルのポジションに戻っています。これによりプーリーやリムがONの状態にあって変形をきたすなどの心配がありません。
ヘッドシェル部にはスライド式を採用しています。
カートリッジにはシュアー製カートリッジのM-93Eを標準装備しています。
オートチェンジャーではレコードを何枚か載せて使う時にレコードを水平に固定するためにコントロールアームを備えています。610Xではこのアームが音溝に触れないようにクリアランスがとってあります。さらに、このコントロールアームはスイングアウェイ設計となっており、90度まで後にまわす事ができるためシングルプレイ時に邪魔になりません。
自動アームロック装置を装備しており、演奏終了と同時にオートカットされたアームはアームレストに戻り、自動的にロックされます。これにより振動などでアームが飛んで針先やレコードを痛めることがありません。
二重目盛りのアンチスケート機構を採用しており、円錐針と楕円針の両方に厳密に対応したキャンセル量を設定できます。
オイルダンプキューイング機構を採用しており、滑らかな動きを実現しています。
雑音防止フィルターを搭載しています。
キャビネットにはウォルナットキャビネットを採用しています。
機種の定格
型式 | レコードプレイヤー |
<本体> | |
モーター | 4極シンクロナスモーター |
ワウ/フラッター | 0.09%以下 |
ターンテーブル | 28cmアルミダイカスト製、1.5kg |
SN比 | 45dB以上 |
針圧調整範囲 | 0~6g |
回転数 | 16、33・1/3、45、78rpm |
<カートリッジ部> | |
型名 | Shure M93E |
周波数特性 | 20Hz~20kHz |
出力電圧 | 6.2mV(5cm/sec、1kHz) |
チャンネルセパレーション | 25dB以上(1kHz) |
直流抵抗 | 630Ω |
適正針圧 | 2g~2.5g |
交換針 | N93E |
<その他> | |
外形寸法 | 幅500x高さ195x奥行375mm |
付属 | オートスピンドル マニュアルスピンドル 45回転用アダプター |