BOSE AM-01II
¥73,800(1992年頃)
解説
ABC(アクースティマス・ベース・チャージャー)シリーズのアクティブサブウーファー。
AM-01IIを既存のシステムに追加することで30Hzの低音再生を可能にします。
501シリーズや403シリーズにも採用されているアクースティマス方式を採用しており、コンパクトボディで低音再生を可能にしています。
AM-01IIでは、ウーファーユニットをエンクロージャー内部に搭載しており、外からは見えない構造となっています。そして、内部はユニットの前後でAとBの部屋に分かれており、A側には45Hz、B側には90Hzのチューニング周波数を持つポートが設けられています。アクースティマス方式ではこれらのポートから音響エネルギーの全てを放出しています。
それぞれのポートのチューニング周波数付近ではコーン紙の動きが小さく抑えられますが、ポートから放出される音響エネルギーは共振効果によって大きくなります。また、2つの共振点以外の周波数帯域では個々のポート出力は小さくなりますが、両方の周波数が重なる部分では出力が相乗され、広い帯域にわたってコーン紙の動きを抑えつつフラットで高能率な低音が得られます。
この構造によって再生帯域は2オクターブ以上となっています。
ダイナミック・イコライゼーション・サーキットを搭載しています。
一般にスピーカーの低域は音量を絞るほど不足し、逆に音量を上げるほど豊かに聞こえます。このため従来では小さい音で聴く場合にはサブウーファーの音響バランスが崩れていました。ダイナミック・イコライゼーション・サーキットでは音楽ソースなどの信号系のレベルを感知し、常に聴感上バランスのとれた低域特性を実現しています。
ユニットには16cmコーン型ウーファーを2個搭載しています。
これらのユニットはキャンセリングマグネット方式とシールド方式によってユニット自体の磁気効率を高めつつ磁気漏洩を抑えた低磁束漏洩型となっています。
専用設計のパワーアンプを内蔵しています。
このアンプはインピーダンスやダンピングなどの特性をドライバーユニットとマッチさせており、しかも30Hzの重低音に見合う充分なパワーを持たせています。
また、ゲインコントロールを搭載しており、プリアウト端子やスピーカー端子との接続が可能です。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
このリモコンでは電源のON/OFFや音量調整が行なえます。また、リモコンのコマンドにはRF方式を採用しており、赤外線方式のように本体に向ける必要がありません。
機種の定格
方式 | アンプ内蔵・1ウェイ・2スピーカー・アクースティマス方式・セッティングフリー型・低磁束漏洩設計 |
ユニット | 低域用:16cmコーン型x2 |
定格出力 | 60W |
周波数特性 | 30Hz~150Hz |
入力レベル | 100mV~10Vrms |
入力インピーダンス | 10kΩ |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
外形寸法 | 幅350x高さ540x奥行170mm |
重量 | 11.6kg |
付属 | ワイヤレスリモコン |