BOSE 4702
価格不明(1984年頃)
解説
301MMや101MMなどのボーズのスピーカーの性能を発揮するために開発された4チャンネルプリメインアンプ。
4702は4回路の独立したパワーアンプを内蔵しています。
プリアンプ回路は2チャンネル構成となっており、通常のステレオ信号はL側がチャンネル1と3、R側がチャンネル2と4から出力されます。
全チャンネルの音量レベルをコントロールできるマスターコントロールボリュームを搭載しています。
リアパネルのモードセレクターによって2チャンネル、3チャンネル、4チャンネルに切換できます。しかも各チャンネルのゲインは個々にコントロールが可能です。
3チャンネル時はチャンネル1からL信号、チャンネル2からR信号、チャンネル3と4はBTL接続によりモノラル信号が出力されます。このモノラル信号は90Hz以上をカットするローパスフィルターを通過したもので、サブウーファーを加えることで3Dシステムを構成できます。
2チャンネル時はチャンネル1と3、2と4がBTL接続され、ハイパワーステレオアンプとして使用できます。
4702には301MMと101MMに諸特性を合わせたイコライザーを内蔵しており、セレクターでどちらかのポジションを選ぶことでそれぞれの能力を引き出すことができます。
このイコライザー回路はバイパスでき、他のスピーカーでの使用も可能です。
マイク入力が3系統設けられており同時に3本のマイクを接続できます。また、マイク用ボリュームによってミキシングが可能です。
アナウンススイッチを搭載しており、ソース入力をワンタッチで20dB減衰させることができます。
マイク使用時の効果ソース用の入力ジャックと専用レベルコントロールを搭載しており、エコー装置などが接続できます。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ | ||
定格出力 |
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出力帯域幅 | 15Hz~50kHz | ||
全高調波歪率 | 0.03%(定格出力時) | ||
混変調歪率 | 0.03% | ||
周波数特性 | 10Hz~40kHz ±1dB | ||
3chローパスフィルター特性 | -3dB(12dB/oct)、125Hzより | ||
Phono RIAA偏差 | 20Hz~20kHz ±0.3dB | ||
入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:0.25mV/100Ω Tuner、CD、Aux、Tape:150mV/47kΩ Mic:0.75mV/2kΩ |
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S/N(IHF-A、定格出力時) | Phono MM:85dB Phono MC:75dB Tuner、CD、Aux、Tape:95dB |
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トーンコントロール特性 | Bass:±10dB(100Hz) Treble:±10dB(10kHz) |
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ラウドネス特性 | +6dB(100Hz) +4dB(10kHz) |
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電源 | AC100V、50Hz/60Hz | ||
定格消費電力(電気用品取締法) | 175W | ||
外形寸法 | 幅474x高さ150x奥行370mm | ||
重量 | 14kg |