解説　

新制御ICを採用する事で回転精度が向上したフルオートプレイヤー。

スピード&サイズオートセレクター付きのフルオート機構を採用しています。
レコードを置いてスタートボタンを押すだけでSR-Q55mkIIがレコードサイズを自動で検出し、スピードも自動的にセットします。(30cm-45rpmなどの特殊レコードはサイズは自動でスピードのみマニュアル操作が必要となります)。
フルオート機構としてはオートスタート、オートリターン、オートストップに加え、連続して繰り返し再生を行うオートリピート機構も装備しています。

クォーツロック回路に新制御ICを採用しています。
電圧変換部にRamp Holdのサンプルホールド方式を採用する事で変換出力電圧にFG基本周波数を全く含まず、サーボ回路の応答周波数が向上しています。また、速度検出器にクォーツ制御を採用しており、クォーツロック時の位相安定度を向上させ、回転数偏差を改善しています。

駆動モーターにはコッキングを最小限に抑えたコア&スロットレスDCサーボモーターを採用しています。
このモーターと全周(90パルス)積分式FG検出器によって高い性能を実現しています。

アームのオート作動時のレコードエンド検出にフォトインタラプターを用いた光電式無接触型速度検出方式を採用しています。
無接触式なためトーンアームへの負担がかからずにマニュアルと同じ方式でオート化を実現しています。

トーンアームには剛性の高い特殊アルマイト処理を施したS字型アームを採用しています。
音質に影響を及ぼす部分共振を徹底して抑える事で針先の振動のより忠実なピックアップを可能にしています。

カートリッジにはMM型カートリッジであるC-500IIを装備しています。

前面の操作パネルに操作機能を集中しており、ダストカバーを閉じた状態で操作が行なえます。

ハウリング対策としてアコースティックインシュレーターを採用しています。

針圧対応型アンチスケーティング機構を装備しています。

LEDによる速度表示機能を採用しており、クォーツロックと同時にLEDが点灯して回転数を表示します。

シェルスタンドが付属しています。

機種の定格

型式	レコードプレイヤー
<ターンテーブル部>
モーター	コア&スロットレスDCモーター
駆動方式	ダイレクトドライブ方式
制御方式	クォーツPLLサーボコントロール
回転数	33・1/3、45rpm
回転数偏差	±0.002%
回転数負荷変動	0%(針圧50gまで)
回転数時間ドリフト	0.00005%/h
温度ドリフト	0.00002%/℃
ワウフラッター	0.025%(WRMS)
SN比	75dB(DIN-B) 65dB(IEC-B)
ターンテーブル	31cmアルミダイカスト製
<トーンアーム部>
型式	スタティックバランスS字型
実効長	215mm
取付カートリッジ自重	13g～18g(ヘッドシェル、ネジ含む)
<カートリッジ部>
型式	MM型(C-500MII)
周波数特性	20Hz～20kHz
出力電圧	3mV(1kHz、5cm/s)
針先	0.3x0.7mil、楕円ダイヤ針
適正針圧	1.8g(1.5g～2.2g)
交換針	N-500E
<総合>
消費電力	6W
外形寸法	幅420x高さ125x奥行382mm
重量	5.3kg