Aurex PC-X66AD
¥84,800(1981年頃)
解説
D.D.モーターを採用したアドレス対応カセットデッキ。
ノイズリダクションシステムとしてオーレックス独自のアドレスを搭載しています。
アドレスでは、カセットの大きな欠点だったヒスノイズを大幅に低減すると同時にダイナミックレンジを拡大し、高音質化を実現しています。さらに、ブリージングノイズや歪の発生も回避しています。
キャプスタン駆動用のモーターには、ローターがステーターコイル側に適度に吸引されながら回転する平面対向型FGサーボ・スロット&コアレスDCモーターを採用しています。このモーターは、3相6コイルによる駆動方式や、160パルス全周積分型高輝度FGサーボ回路を搭載しており、トルクリップル(コッキング)やワウ・フラッターなど回転系の精度に与える影響を大幅に低減しています。
メカニズムには2モーターICロジック・シンプル&サイレントメカニズムを採用しています。
このメカニズムでは、リール台を専用のDCモーターで駆動する2モーター方式を採用することで、シンプル化を図っています。また、真円度0.1μ以下の高精度仕上げキャプスタンシャフトを採用することで高い特性を実現しています。
録再ヘッドには磁気特性や耐磨耗性に優れた録再用AS(オールセンダスト)ヘッドを採用しています。
このヘッドにはハイパボリック形状を採用することでコンターを少なくし、歪感の無いフラットな特性を得ています。
録再アンプ部には各回路からカップリグコンデンサーを排除したDC構成を採用しています。また、ワイヤリングや素子・基板のレイアウトもシンプル化し、ハムやノイズの発生を排除しています。
バックライティング式ピークメーターを搭載しています。
タイマースタンバイメカニズムを搭載しています。
メモリープレイ機能を搭載しています。
ドルビーNRを搭載しています。
出力ボリュームを搭載しています。
別売リモコンに対応しています。
機種の定格
型式 | カセットデッキ |
トラック方式 | ステレオ |
録音方式 | 交流バイアス(85kHz) |
推奨テープ | MX、AX、AD |
ヘッド | 録再:ハイパボリック形状ASヘッド 消去:AFヘッド |
モーター | キャプスタンDDモーター リールモーター |
ワウ・フラッター | 0.032%(WRMS) |
早巻時間(C-60) | 70秒 |
周波数特性(MX) | 20Hz~20kHz |
SN比(アドレス in、AX) | 88dB |
ダイナミックレンジ(1kHz、AX) | 103dB |
ノイズレベル | -80dB(100Hz) -90dB(1kHz) -93dB(10kHz) |
3次高調波歪率(アドレス in、400Hz) | 0.2% |
入力端子 | Line:70mV/50kΩ Mic:0.25mV/600Ω~10kΩ |
出力端子 | Line:0.4V/50kΩ(Vol.max) Headphone:0.4mW/8Ω(Vol.max) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | AC32W |
最大外形寸法 | 幅420x高さ120x奥行280mm |
重量 | 6.3kg |
別売 | リモコンユニット RM-15S(¥9,000) |