Aurex PC-X45AD
¥59,800(1981年頃)
解説
2モーターICロジックニューシンプルメカニズムを採用したアドレス搭載カセットデッキ。
ノイズリダクションシステムとしてオーレックス独自のアドレスを搭載しています。
アドレスでは、カセットの大きな欠点だったヒスノイズを大幅に低減すると同時にダイナミックレンジを拡大し、高音質化を実現しています。さらに、ブリージングノイズや歪の発生も回避しています。
メカニズム部には2モーターICロジック・ニューシンプルメカニズムを採用しています。
このメカニズムはキャプスタン駆動とリール台駆動をそれぞれ独立したモーターで駆動するシンプルな2モーター方式を採用しています。特にリール台用モーターにコッキングの少ないものを使用することでトルクむらを改善しています。
また、モーターの回転方向によって巻取り方向を変える自動反転巻取り機構では、従来の反転アイドラ方式に変えて、首振り式ギアドライブ機構を採用しています。高精度ギアの採用と反転機構部にフリクションを要さない設計により、リール台駆動用モーターの回転制御能力を高めています。さらに、主要回転軸を同一シャーシ上にレイアウトすることで回転系の精度を向上させ、変調ノイズを低減しています。
録再ヘッドには、最大磁束密度が高く、磁気飽和レベルにゆとりのあるスーパーAP(High-Bハードパーマロイ)ヘッドを採用しています。このヘッドはハイパボリック(双曲)形状を採用することでヘッドタッチを改善しており、レベル変動が少なく、歪感の少ない音質を実現しています。
自照式操作ボタンによるICロジックコントロールを採用しています。
ポーズ/ミュート機能を搭載しています。
タイマースタンバイメカを採用しています。
オートリピート機能を搭載しています。
-40dB~+10dBのバックライティング方式ピークメーターを搭載しています。
出力ボリュームを搭載しています。
ノイズリダクションシステムとしてドルビーNRを搭載しています。
録再アンプ部はDC構成を採用しています。
入力セレクターをFMの位置にするとMPXフィルターが動作し、可聴周波数帯域外のノイズを抑えます。
背面にマイク端子を搭載しています。
別売リモコンに対応しています。
機種の定格
型式 | カセットデッキ |
トラック方式 | ステレオ |
録音方式 | 交流バイアス(85kHz) |
推奨テープ | MX、AX、AD |
ヘッド | 録再:ハイパボリック形状スーパーAPヘッド 消去:AFヘッド |
モーター | キャプスタンモーター リールモーター |
ワウ・フラッター | 0.035%(WRMS) |
早巻時間(C-60) | 75秒 |
周波数特性(MX) | 20Hz~19kHz |
SN比(アドレス in、AX) | 88dB |
ダイナミックレンジ(1kHz、AX) | 103dB |
ノイズレベル | -80dB(100Hz) -90dB(1kHz) -93dB(10kHz) |
3次高調波歪率(アドレス in、400Hz) | 0.3% |
入力端子 | Line:70mV/50kΩ Mic:0.25mV/600Ω~10kΩ |
出力端子 | Line:0.4V/50kΩ(Vol.max) Headphone:0.2mW/8Ω(Vol.max) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | AC13W |
最大外形寸法 | 幅420x高さ110x奥行280mm |
重量 | 4.2kg |
別売 | リモコンユニット RM-15S(¥9,000) |