Aurex PC-X40
¥64,800(1979年頃)
解説
マルチM.Q.Sシステムを搭載したメタルテープ対応カセットデッキ。
新開発の選曲機構であるマルチM.Q.S(Music Quick Selector)システムを搭載しています。
この機能はプレイレバーとFFレバーを同時に押し込み、6つの選曲ボタンとスキップボタンを操作でき、新開発のICによってメカニズムを動作させる事で選曲が行えます。
例えば3曲目が聴きたい場合は[3/9]のボタンを押します。あとはプレイとFFレバーを同時に押し込むだけで不必要な曲を早送りで飛ばして指定の曲を再生します。この機能は6曲目までなら同時に何曲でも予約が可能となっており、予約曲は赤いLEDが点灯して表示します。また、1曲目が通過すると7曲目が予約可能になり、このパターンで常に5曲先までの予約が行えます。予約取り消しも可能です。
6つの選曲ボタンを全て押すことで一発頭出しも可能です。曲を聴いている途中で[Play/Skip]ボタンを押せば次の曲まで飛ばすことができ、次の曲の頭から自動的に再生します。同じ要領で次々に頭出しが行えます。
[Play/Skip]ボタンを用いてレビュー&キューイングがワンタッチで行えます。6つの選曲ボタンは全て解除し、プレイとFFレバーを同時に押し込みます。[Play/Skip]ボタンを押すごとに早送りと再生が繰り返されます。また、プレイとREWレバーを同時に押し込めば同様に巻戻しと再生を繰り返すこともできます。
選曲中のボタンの上にあるインジケーターでM.Q.S動作中はテープがいまどの位置になるかが確認できます。
メモリーリピート機能を搭載しています。
プレイとREWレバーを同時に押すことでテープの巻頭から巻末までの繰り返し演奏が可能です。また、メモリーカウンターで指定した([000]にする)箇所と巻末との間のリピートも可能です。
エディターボリュームを搭載しています。
マルチM.Q.Sシステムに不可欠な曲間の無録音部の作成が可能です。フェードイン/フェードアウトも可能です。
録再ヘッドにはAS(オールセンダスト)ヘッドを採用しています。
また、消去ヘッドには消磁率の高い4ギャップフェライトヘッドを採用しています。
バイアスとイコライザーが各3段階切換式となっており、メタルテープに対応してます。
ドットとバーの切換式のLEDデジタルメーターを搭載しています。
応答速度に優れたピークレベルタイプとなっています。また、ドットを切換えると-10dB以上のレベルでは点の表示になり、デジタル式でありながら針先と同様の動きでレベル表示が可能です。
ノイズリダクションシステムとしてドルビーNRを搭載しています。
タイマースタンバイ機構を搭載しています。
ソフトイジェクト&イージーテイクアウト機構を搭載しています。
レビュー&キューシステムを搭載しています。
機種の定格
型式 | カセットデッキ |
トラック方式 | ステレオ |
バイアス・消去 | 85kHz |
テープスピード | 4.8cm/s |
適応テープ | ノーマル、フェリクローム、AX(クローム)、メタル |
ヘッド | 録再:ASヘッド 消去:フェライトヘッド |
ワウ・フラッター | 0.05%(WRMS) |
早巻時間(C-60) | 80秒 |
周波数特性 | 20Hz~18kHz |
SN比(AXテープ) | Dolby in:68dB |
総合歪率(0dB、400Hz) | 0.4% |
入力端子 | Line:70mV/50kΩ Mic:0.25mV/600Ω~10kΩ |
出力端子 | Line:0.5V/50kΩ Headphone:1.0mW/8Ω |
使用半導体 | ICx16 トランジスタx44 ダイオードx56 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 12.5W |
外形寸法 | 幅420x高さ116x奥行278mm |
重量 | 5.3kg |