Aurex PC-G7AD
¥69,800(1981年11月16日発売)
解説
着脱式ワイヤレスリモコンを装備したアドレス搭載カセットデッキ。
着脱可能なワイヤレスリモコンが付属しています。
このリモコンは特殊レンズ方式フィルターを採用することで感度を高めてます。また、本体への装着はマグネットホールドとなっています。さらに、動作確認のためのリズミックオペレーション機能で誤操作を防ぐことができます(ON/OFF可能)
録再ヘッドには、最大磁束密度が高く、磁気飽和レベルにゆとりのあるスーパーAP(High-Bハードパーマロイ)ヘッドを採用しています。このヘッドはハイパボリック(双曲)形状を採用しているためヘッドタッチに優れ、レベル変動が少なく低歪を実現しています。さらに、耐摩耗性も向上しています。
消去ヘッドには、消去効率の高い2ギャップAF(オーレックスフェライト)ヘッドを採用しています。
メカニズム部には2モーターICロジック・ニューシンプルメカニズムを採用しています。
このメカニズムでは、キャプスタンとリール台を独立して駆動することでシンプル化を図っています。また、自動巻取り機構では、従来の反転アイドラ方式に変えて首振り式ギアドライブ機構を導入しており、高精度ギアと反転機構部にフリクションを要さない設計により、リール台用モーターの回転制御能力を高めています。
さらに、主要回転軸を同一シャーシ上にレイアウトすることで回転系の精度を向上させています。これにより変調ノイズを低減しています。
頭出しに利用できるMQSS機構を搭載しています。
この機能は、再生中に次の曲が聞きたい時に、ONにした状態で早送りをすれば次の曲前の無録音部分を検知して停止。自動的に再生状態に戻ります。さらに次の曲を聴きたい時は、同じことを繰り返します。この機能は巻戻し時にも利用できます。
また、このスイッチでエアチェック時の誤動作を防ぐMPXフィルターがONになります。
ノイズリダクションシステムとしてオーレックス独自のアドレスを搭載しています。
アドレスでは、カセットの大きな欠点だったヒスノイズを大幅に低減すると同時にダイナミックレンジを拡大することで高音質化を実現しています。さらに、ブリージングノイズや歪の発生も回避しています。
また、アドレスレコードの再生も可能です。
ノイズリダクションシステムとしてドルビーNRも搭載しています。
±2電源方式を採用しています。
FL電子デジタルカウンターやFLピークプログラムメーターを搭載しています。
ポーズ/ミュート機能を搭載しています。
この機能は、押している間中Recミュートが働き、離した瞬間にポーズとなります。
ワンタッチレコーディング方式を採用しており、RECスイッチのみで録音が開始できます。
タイマースタンバイメカを採用しています。
出力ボリュームを搭載しています。
ヘッドホン端子を搭載しています。
背面にマイク端子を搭載しています。
機種の定格
型式 | カセットデッキ |
トラック方式 | ステレオ |
録音方式 | 交流バイアス(85kHz) |
推奨テープ | MX、AX、AD |
ヘッド | 録再:ハイパボリック形状スーパーAPヘッド 消去:AFヘッド |
モーター | キャプスタンモーター リールモーター |
ワウ・フラッター | 0.035%(WRMS) ±0.08%(W.Peak) |
早巻時間(C-60) | 75秒 |
周波数特性(MX) | 20Hz~19kHz 30Hz~18kHz ±3dB(EIAJ) |
SN比 | 88dB(アドレス in、AX) |
ダイナミックレンジ | 103dB(1kHz、AX) |
ノイズレベル | -80dB(100Hz) -90dB(1kHz) -93dB(10kHz) |
3次高調波歪率 | 0.35%(アドレス in、400Hz) |
入力端子 | Line:70mV/50kΩ Mic:0.25mV/600Ω~10kΩ |
出力端子 | Line:0.4V/50kΩ(Vol.max) Headphone:1mW/8Ω(Vol.max) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | AC16W |
最大外形寸法 | 幅420x高さ110x奥行315mm |
重量 | 4.9kg |