Aurex PC-5060D
¥72,800(1976年頃)
解説
ASヘッドやエアチェック用機能を搭載したステレオカセットデッキ。
録再ヘッドには新開発のASヘッドを採用しています。
ASヘッドのASはオールセンダストの略で、テープが振れる褶動面とコアがセンダスト合金で出来ています。このヘッドはギャップが1.3ミクロンで優れた再生特性を得るとともに、ナローギャップでありながら録音特性も優れています。また、耐摩耗性も高く、ダイナミックレンジの拡大も実現しています。さらに、素材自体が持つローノイズな特性とそれを生かすコイルの巻き方を採用することでSN比も向上させています。
また、ハイパーボリック形ヘッドとすることでヘッドタッチが改善され、高域の録音再生能力が向上するとともに低域のうねりであるコンターエフェクトを大幅に減少させています。
エアチェック用機能としてエディタースイッチを搭載しています。
この機能では録音中のテープを止めずに不要と思われるところで録音信号をOFFにできます。この機能とポーズスイッチを併用することでレックミュートに近い動作を実現しています。
フロントパネルにも入力端子を搭載しています。
-30dBから+4dBのワイドスケールメーターを搭載しています。
過大入力での歪を防ぐリミッタースイッチを搭載しています。
左右連動で使いやすい録音ボリューム形式を採用しています。
左右チャンネルのバランス調整はバランスボリュームで調節できます。
入力セレクターを搭載しています。
ノイズリダクションシステムとしてドルビーシステムを搭載しています。
クロームテープ用のオートテープセレクターを搭載しています。
機種の定格
型式 | カセットデッキ |
駆動方式 | 1モーターベルトドライブ方式 |
使用モーター | DCサーボモーター(タコジェネレーター付き) |
周波数特性 | 30Hz~17kHz(フェリクローム) 30Hz~16kHz(クローム) 30Hz~14kHz(Hi-Fiテープ) |
歪率 | 1.5%(0dB、1kHz) |
SN比 | 58dB(クロームテープ、Line、ピークレベル、NAB、A特性) Dolby in時:10dB向上(5kHz以上) |
ワウフラッター | 0.06%(WRMS) |
チャンネルセパレーション | 30dB(10dB、1kHz) |
クロストーク | 70dB(10dB、1kHz) |
消去率 | 70dB(10dB、1kHz) |
早送り、巻戻し時間 | 約105秒(C-60) |
バイアス周波数 | 85kHz |
入力感度/インピーダンス | Mic:0.25mV/600Ω~10kΩ Line、Aux:100mV/50kΩ |
出力レベル/インピーダンス | Line:0.4V/50kΩ Headphone:1mW/8Ω |
使用半導体 | トランジスタ:39個 IC:4個 ダイオード:34個 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 15W |
外形寸法 | 幅450x高さ145x奥行333mm |
重量 | 8.5kg |