Audio Research Reference 1
価格不明(1998年頃)
解説
これまでの集大成として開発された最高級ラインレベルプリアンプ。
合計8系統の入力の全てにバランス端子とアンバランス端子を搭載しています。
また、メイン出力2系統とRecアウトもバランス/アンバランス接続に対応しています。
回路は高信頼の双3極管6922/E88CCを8本使用した全段バランスサーキットとなっています。
また、メイン出力段は広帯域に出力インピーダンスが低減されており、管球パワーアンプでも半導体パワーアンプでも最適なマッチング条件が得られ、バイアンプ・システムにも威力を発揮します。
ファンクションコントロールはマイクロプロセッサーと精密リレー、トグルスイッチ操作によるフルデジタル制御を採用しています。
音質劣化や不安定動作の原因になりやすいメカニカルボリューム/スイッチ切片がこの制御方式によってシグナルパスから排除されています。
制御系と信号系は電源部から別構成の無干渉設計となっており、回路間の干渉を排除しています。
また信号系の全ステージに半導体方式の高速・高S/Nレギュレーターや定電流源が配備されています。
電源投入時、約45秒間のオートミュート回路を搭載しています。
バランス/アンバランスの切換を除く全ての操作を付属のリモコンから行うことができます。
機種の定格
型式 | コントロールアンプ |
周波数特性 | 1.0Hz~200kHz ±0.5dB 0.3Hz~400kHz以上 -3dB |
全高調波歪率 | 0.015%以下(4V、バランス出力) |
メインアウト・ゲイン | バランス:12.3dB アンバランス:6.3dB |
Recアウト・ゲイン | 0dB |
入力インピーダンス | バランス:220kΩ アンバランス:110kΩ |
入力端子 | 8系統:Tape、Tuner、Phono、CD、Video、Aux1/2/3 |
出力インピーダンス | バランス:400Ω アンバランス:200Ω |
出力端子 | 3系統:Main1/2、Tape |
最低負荷 | 20kΩ、2,000pF |
最大入力 | バランス:7.0Vrms アンバランス:3.5Vrms |
定格出力 | 4Vrms(100kΩバランス負荷時) (最大バランス出力30Vrms、THD0.5%以下、1kHz) 2Vrms(アンバランス) |
S/N比 | 110dB(IHF、ボリューム最小時、バランス) |
コントロール | ゲイン バランス Recセレクト 入力セレクト パワーON/OFF(トグルスイッチ) バランス/アンバランス入力切換(トグルスイッチ) ノーマル/インバート位相切換(トグルスイッチ) ミュート/オペレート(トグルスイッチ) |
使用真空管 | 6922/E88CCx8 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 90W(最大) |
外形寸法 | 幅480x高さ178x奥行432mm(ハンドル含む) |
重量 | 13.6kg(本体) 19.5kg(梱包時) |
付属 | ワイヤレスリモコン |