Audio Research LS25
価格不明(1998年頃)
解説
Reference1に続く新世代のモデルとして開発された管球式ラインレベルプリアンプ。
プロセッサーとテープモニターを含む8系統の入力全てがバランス/アンバランス接続に対応しています。
また、2系統のメインアウトとRECアウトにもバランス出力端子を備えています。
増幅回路にはピュアAクラス動作のバランス増幅を採用しています。
出力ステージにはカップリングに3種類のインフィニキャップを採用しており、広帯域にインピーダンスが極減されているため、管球パワーアンプ/半導体パワーアンプを問わず最適なマッチング条件が得られます。
ファンクションコントロールにはマイクロプロセッサーと精密リレー、トグルスイッチ操作によるフルデジタル制御を採用しています。
電子スイッチや電子ボリュームは使用せず、信号系と制御系は電源部から別構成の無干渉設計となっています。
LS25では新たに入力毎の独立ゲイン設定と、設定値ラストメモリー機能を装備しています。
この機能ではアンプのトータルゲインを6dBステップ3段階(バランス接続時6/12/18dB、アンバランス接続時0/6/12dB)に切換できます。個々のゲインメモリーは電源スイッチをオフにしてもそのまま保持されます。
ボリュームの制御にもデジタル制御を採用しており、104ステップ可変となっています。
電源投入時、約40秒間のオートミュート回路を搭載しています。
バランス入力とアンバランス入力の選択はトグルスイッチ操作により随時行えます。
IECコネクター付きの着脱式電源ケーブルを採用しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | コントロールアンプ |
周波数特性 | 1Hz~100kHz ±5dB |
全高調波歪率 | 0.01%以下(2V、バランス出力) |
メインアウト・ゲイン | 各入力に対して切換可能 バランス:6、12、18dB アンバランス:0、6、12dB |
Recアウト・ゲイン | 0dB |
入力インピーダンス | バランス:120kΩ アンバランス:60kΩ |
入力端子 | 8系統:Tuner、Phono、CD、Video、Aux1/2、Monitor、Processor(XLR/RCA) |
出力インピーダンス | バランス:650Ω アンバランス:325Ω |
最低負荷 | 20kΩ、2,000pF |
最大入力 | バランス:28Vrms アンバランス:14Vrms |
定格出力 | 2Vrms(200kΩバランス負荷時) (最大バランス出力40Vrms、THD0.5%以下、1kHz) |
S/N比 | 103dB(IHF、ボリューム最小時) |
使用真空管 | 6922/E88CCx4 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 45W(最大) |
外形寸法 | 幅480x高さ134x奥行336mm(ハンドル含む) |
重量 | 8.2kg(本体) 12.7kg(梱包時) |
付属 | ワイヤレスリモコン |