Audio Research CL60
¥720,000(1989年発売)
解説
ハイブリット設計を採用したステレオパワーアンプ。
CL60では、ドライバー段に6CG7ドライバー管をチャンネル当り2本、出力段には出力管6550をチャンネル当り4本採用しています。
出力段は6550を2本ずつのパラレル接続としており、信号のプラス側波形とマイナス側波形とをそれぞれ独立で駆動するバランス駆動方式としています。これによりドライブ力の向上を図るとともに、スピーカーで生じる逆起電力の影響を排除し、より確実なスピーカー駆動を実現しています。
CL60は本来なら100Wクラスのパワーを取り出せる構成となっていますが、音質を重視し、3極管接続による60W出力となっています。
電源部には重量級トランスと大容量コンデンサーをベースに、ダイオードをブリッジ接続した6550プレート用電源を採用しています。さらに、ドライバー段用には定電圧回路を採用しています。
別売でブラック仕上げのパネルとつまみもあり、ブラックカラーへの変更も可能です。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ |
実効出力 | 60W+60W(16Ω、15Hz~20kHz、THD1%) |
入力感度/インピーダンス | 0.55V/100kΩ |
周波数特性 | 12Hz~40kHz(Power Bandwidth) |
SN比 | 84dB(UNWTD、ショート) |
ダンピングファクター | 30 |
負荷インピーダンス | 4Ω、8Ω、16Ω |
消費電力 | 500W(定格出力時) 370W(アイドリング時) |
外形寸法 | 幅480x高さ180x奥行400mm |
重量 | 28.24kg |