Audio Research SP-9mkII/LS-1
SP-9mkII:¥410,000(1990年頃)
LS-1:¥330,000(1990年頃)
解説
真空管とソリッドステートのハイブリッド設計を採用したコントロールアンプ。
LS-1はSP-9mkIIからフォノステージを省略したモデルです。
電源部や信号系回路はシンプルな設計を採用しており、大半の部分でFETを中心にしたソリッドステートを採用しています。
また、音楽の情感に関わるような回路上のポイントには真空管を採用しており、SP-9mkIIでは双3極管6DJ8をフォノイコライザー段とフラットアンプにそれぞれ1本ずつ採用しています。
SP-9mkIIは、フォノ回路のゲインは46dB、フラットアンプのゲインは20dBで、トータル66dBの設計となっています。このため、MM型カートリッジだけでなく、高出力MC型カートリッジもそのまま接続が可能です。
また、付属の抵抗素子を回路に加えることで、負荷抵抗を変化させることも可能です。
フォノ入力の他にハイレベル4系統及びテープ入出力2系統を搭載しています。
5ポジションのモードスイッチを搭載しています。
また、出力信号をオフするミューティングスイッチやバランスコントロールを搭載しています。
電源部には、一般的なダイオードとコンデンサーによる構成ではなく、高性能な定電圧回路をB電源として採用しています。また、パワートランスには大容量の大型トロイダルトランスを採用しています。
音質を重視するため、真空管やその他のパーツ類は全て厳しく選別したものを採用しています。
例えば、各入力からの信号ラインなどにもシールド線を使用せず、高純度な線材を使用しています。
別売でブラック仕上げのパネルとつまみもあり、ブラックカラーへの変更も可能です。
機種の定格
型式 | コントロールアンプ |
Phono | 1系統 ゲイン:46dB 耐入力:200mV 負荷抵抗:47kΩ(付属の抵抗素子により変更可能) |
Line | 6系統 入力インピーダンス:50kΩ ゲイン:20dB |
出力 | Main out:1系統、500Ω Record out:2系統、850Ω |
消費電力 | 50W |
外形寸法 | 幅480x高さ134x奥行260mm |
重量 | 5.9kg |