Audionix ADN-III
¥70,000(1978年8月発売)
解説
左右独立電源方式を採用したMCプリ・プリアンプ。
Lチャンネル・Rチャンネルに各々独立した電源回路と増幅回路を搭載しています。これにより単一電源で駆動した場合に発生したクロストークやダイナミッククロストークを解消しています。
出力素子にはFETトランジスタを採用しており、各種FETの特性を考慮してタイプの異なるFETを選定して組合わせて使用することで、微少電流領域でのリニアリティを改善し低歪率を実現しています。また、タイプの異なったFETを並列接続することによって、増幅段でのノイズを低減しています。
さらに、抵抗素子の選定、ノイズ発生源での吸収、各回路ごとのシールドなどにより、ノイズの低減とS/Nの改善を図っています。
入出力端子には金メッキ端子を採用しています。また、線材による特性への影響を考慮し、線材の表面処理や太さなどを考慮して採用しています。
増幅段と電源部を検討することで、低出力タイプから高出力タイプまで使用可能なゲインを設定しています。
電源回路部分は上部、増幅部を下部に配した2段構造とし、最短の配線にしています。
外装は、塗装面を強化した汚れの目立ちにくいハンマーネット塗装が施されています。
機種の定格
型式 | MC用ヘッドアンプ |
周波数特性 | 6Hz~500kHz +0 -1dB |
利得 | 26dB(3Ω/47kΩ) |
入力換算雑音 | -144dB(RIAA+IHF-A) |
全高調波歪率 | 0.003% |
入力インピーダンス | 68Ω |
出力インピーダンス | 400Ω |
セパレーション | 検出不可能 |
消費電力 | 5W |
外形寸法 | 幅76x高さ110x奥行233mm |
重量 | 1.82kg |