オーディオの足跡

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AD-P1の画像
 解説 

AD-1シリーズのモノラルパワーアンプ。

大出力パワーアンプではパワートランジスタをパラレルに使うケースが多く、リニアリティの点で繊細な信号の処理能力が不足気味となり、クラシックのような複雑かつ微妙な表現が必要なソースで不満が起こることがあります。
このため、AD-P1では厳選したパワートランジスタをシングルで使用し、いたずらにハイパワーを求めずに十分な音量と迫力が両立する80Wのパワーアンプとしています。

コンデンサには高性能かつ長寿命なコンデンサを採用し、数年ごとの定期的交換を考慮した取り付け構造としています。

増幅回路や電源回路はエポキシ樹脂によってモジュール化されており、高い信頼性を実現しています。
また、モジュール化によってバージョンアップ時に容易に交換できる設計となっています。

系列メーカーで製造したローノイズ・トランジスタや低歪薄膜抵抗器を採用しており、アッセンブリーメーカーでは不可能な精度を実現しています。

ADシリーズの重要な回路にはバイポーラトランジスタの双方向性が完璧な対称にならないのを危惧し、一方向だけの回路を新しくデザインして採用しています。

各回路に専用の低歪電源トランスを使用した構成となっています。

電源ケーブルや配線材、トランスの巻線、入出力ジャックには単結晶無酸素銅材(PCOCC)を使用しています。


AD-P1は1990年にバージョンアップがあり、型番もAD-P1/IIとなりました。
AD-P1/IIではパワー段の定数変更を行う事で4Ω時の出力を向上させると共に、新設計の電源モジュールを搭載しています。
また、AD-P1/II発売に合わせてAD-P1にはバージョンアップサービスが行われました。バージョンアップを受けた製品はサイドパネルにシールが貼られており、バージョンアップの有無が確認できるようになっています。

機種の定格
型式 コントロールアンプ
出力 50W(4Ω、AD-P1)
70W(4Ω、AD-P1II)
80W(8Ω)
外形寸法 幅430x高さ121x奥行497mm
重量 32kg
その他 AD-P1のバージョンアップ(¥300,000、2台分)