Audio Devices AD-C1
AD-C1:¥2,500,000(1988年頃)
AD-C1/II:¥2,500,000(1990年頃)
解説
AD-1シリーズのコントロールアンプ。
ボリュームには専用に開発された低歪薄膜抵抗ネットワークと60接点の高信頼性スイッチを組み合わせたボリュームアッテネーターを採用しています。
フェーズ切換スイッチを搭載しており、精度の高いフェーズ切換をスイッチひとつで行えます。
入力切換はアース側も同時に切換える設計となっており、ノイズの混入を最小限に抑えています。
増幅回路や電源回路はエポキシ樹脂によってモジュール化されており、高い信頼性を実現しています。
また、モジュール化によってバージョンアップ時に容易に交換できる設計となっています。
性能や経年劣化の面で問題のある電解コンデンサを全て廃し、ミリタリー仕様のフィルムコンデンサを採用しています。
これにより経年による音質劣化を抑えています。
系列メーカーで製造したローノイズ・トランジスタや低歪薄膜抵抗器を採用しており、アッセンブリーメーカーでは不可能な精度を実現しています。
ADシリーズの重要な回路にはバイポーラトランジスタの双方向性が完璧な対称にならないのを危惧し、一方向だけの回路を新しくデザインして採用しています。
各回路に専用の低歪電源トランスを使用した構成となっています。
電源ケーブルや配線材、トランスの巻線、入出力ジャックには単結晶無酸素銅材(PCOCC)を使用しています。
AD-C1は1990年にバージョンアップがあり、型番もAD-C1/IIとなりました。
AD-C1/IIではモジュールの刷新が行われており、新設計の電源モジュールを4個搭載します。
また、AD-C1/II発売に合わせてAD-C1にはバージョンアップサービスが行われました。バージョンアップを受けた製品はサイドパネルにシールが貼られており、バージョンアップの有無が確認できるようになっています。
機種の定格
型式 | コントロールアンプ |
外形寸法 | 幅430x高さ121x奥行497mm |
重量 | 27kg |
その他 | AD-C1のバージョンアップ(¥200,000) |