AIWA AD-WX22
¥84,800(1983年頃)
解説
豊富な編集機能を搭載したダブルカセットデッキ。
片面だけの定速ダビングや倍速ダビングだけでなく、A/B両面の同時倍速ダビングも可能です。
両面同時倍速ダビングは、A面は頭から、B面はバックから、カセットの入れ換えなしに丸ごと一挙に倍速ダビングするというもので、C-60テープでも15分でダビングが完了します。
実際の動作は、ダビングスケジュールに応じて3通りのダビングスタイルが選べます。
ダビング時のノイズリダクションのON/OFFが可能です(定速時のみ)。また、ダビング時のレベル調整も可能です。
好きな曲順でダビングが行えるプログラム・オート倍速編集機能を搭載しています。デッキIの再生曲順を合計10曲まで自由に設定し、ダビングキーを押すことで、指定した曲順に編集ダビングを開始します。この機能は片面定速/片面倍速時のみ使用できます。
デッキIとIIのスタートが同期するシンクロダビング機構により、ダビング操作を簡略化しています。
さらに、ランダムプログラム選曲リニアプレイヤーLX-7用のシンクロ端子を搭載しています。
ミキサー機能を搭載しており、例えばデッキIIで録音中にデッキIからサウンドエフェクトを再生し、音をミキサーで自由にフェードイン/フェードアウトさせることができます。
さらに、もう1台の外部デッキを接続することで、自分でミックスした音を録音することができます。
デッキIIが録音中でもデッキIを独立させて使うことができる独立モニター機構を搭載しています。
ランダム選曲機能やミュージックセンター機能で素早い頭だしが可能です。
また、10曲のメモリー選曲機構を搭載しており、好きな順に曲をメモリーさせることができます。
デッキIIで録音したソースをデッキIで再生し、デッキIIでミキシング録音を行うことで多重録音が可能です。
録再ヘッドにはSHヘッドを採用しています。録音ヘッド部には大入力にも磁気飽和の少ないワイドギャップタイプを採用しています。また、再生ヘッドには高域特性が向上するナローギャップタイプを採用しています。
メカニズム部には、DCサーボモーターを2個、DCモーターを2個採用しています。
ノイズリダクションシステムとしてドルビーB/Cを搭載しています。
テープの種類を自動検出しテープに最適のバイアス/イコライザー値を自動設定するオートテープセレクターを搭載しています。
また、テープの性能を生かすためバイアス微調整機構を搭載しています。
テープの片面をエンドレスで繰り返しプレイバックするオートリピート機能を搭載しています。
曲の頭出しやフレーズ出しに便利なキュー&レビュー機能を搭載しています。
曲間のブランク部をワンタッチで自動的に作るオートレックミュート機能を搭載しています。
デッキI/IIの同時再生の3段階切換えが可能なヘッドホンモニタースイッチを搭載しています。
クリックポイント付きの録音ボリュームを搭載しています。
別売りタイマーを組合わせることで、デッキIでは目覚まし再生、デッキIIでは留守録が可能です。
機種の定格
型式 | ダブルカセットデッキ |
トラック方式 | 4トラック2チャンネル及び4チャンネル |
モーター | DCサーボモーターx2 DCモーターx2 |
ヘッド | 録再:SH4chヘッド 再生:SH4chヘッド 消去:Hi-Bsダブルギャップフェライトヘッド |
SN比(WTD、1kHz、3%、 3次高調波歪率、メタルテープ) |
57dB(Dolby NR off) 65dB(Dolby B type on) 73dB(Dolby C type on) |
ワウ・フラッター | ±0.08%(W・Peak) 0.038%(WRMS) |
周波数特性 (-20dB録音/0dB録音) |
ノーマル:20Hz~16kHz クローム:20Hz~17kHz/25Hz~8kHz ±3dB メタル:20Hz~18kHz/25Hz~12.5kHz ±3dB |
外形寸法 | 幅420x高さ102x奥行320.4mm |
重量 | 5.6kg |